我慢をやめる生き方へ

我慢することをやめ、やりたくないことはやらない生き方を貫いていきたいと思います。

書評その134 身体を持って次の次元へ行く1 ミナミAアシュタール著

家事と育児を頑張り過ぎ、なかなか読書の時間が取れなくなっていたのですが、少しずつ読み進めてやっと読み終えることができました。

やっぱり僕は家事と育児は向いてないことが分かりましたね。家事と育児ばかりしていたら精神的におかしくなり掛かりました。それでもう赤ちゃんがどうなろうと赤ちゃんの機嫌を取るよりも先にまずは自分の機嫌を自分で取ろうと覚悟を固め、無理やり読書の時間を作るようにしました。そうすることでやっと読み終えることができたのです。

そこまでして読む必要があると思った本だからです。

 

でもこの本は万人におすすめできる本ではないとは思いました。本当は万人におすすめしたいですけど、この内容はそう簡単に受け入れられるものではないと思いました。

というのも、著者であるミナミさんはチャネラー霊媒者)で、宇宙人とテレパシーで交信できる人です。今回も宇宙人のさくやさんとアシュタールさんと交信した内容をまとめた本です。こう書いた時点でもう受け入れられない人が大多数だろうと思います。

しかも、この本に書いてある内容はほぼ、エビデンス(証拠)みたいなものはありませんし、論証的な論理展開もありません。

つまり、書いてある内容が役に立つと思って受け入れるか、証拠がないと思って受け入れないかは読み手の感性と判断だけに掛かっているのです。

 

この本の内容は、2015年に出版された「3000倍、引き寄せる。」という本と、2016年に出版された「引き寄せの口ぐせ」の2冊を収録した本でした。

しかし、上記の2冊を出した出版社がなくなってしまい、絶版になってしまいました。しかし、読みたい人からの再販リクエストが多かったため、著者が自ら出版社を立ち上げて再販に漕ぎ着けてくれました。

 

ちなみに僕は上記の2冊はすでに読んでいたのですが、復習もかねてもう一度読みました。

前回読んだときはスムーズに読むことができたのですが、今回は前回よりも心に突き刺さる言葉が多く、苦しみながら読みました。苦しみながらも自分にとって読む必要性を感じたので読んだんです。

どんな言葉が心に突き刺さって苦しかったかというと、自分が今苦しいのは自分の思考が原因だという言葉です。つまり今流行りの自己責任論ですね。今自分が苦しいのは親や社会のせいだと思ってきました。そういうキツイ内容をズバズバと単刀直入に言われたもんですからね、苦しくなりました。

普通は読んでて苦しくなるような本はすぐに閉じて読まないのですが、読んでいてどうしても何か正しいような気がするんですよね。それで最後まで読まざるを得なかったんです。

僕は実際、親に虐待されて複雑性PTSD(アタッチメント障害)という精神病になった結果、社会に適合できず苦しんできたわけです。つまり親のせいだと思ってきたのに、そうではないと全面的に否定されてしまったわけですから。

この本によると、親は自分で選んできたらしいです。生まれる前にどういう人生にするか計画を立てて、その計画をやるのに最適な肉体・環境になりそうな親を自分で選んできたと著者(宇宙人のさくや氏)は主張していました。

 

著者は「思考が現実化する」「思考したことが現実化する」と言います。口ぐせを変えることで思考も変えることができると主張します。

最初はこの話を聞いて怪訝な思いが湧いてきました。

そう簡単に思考が変わるわけないだろと。

でも読み進めていく中で、ふと、変わるかも、と思える気持ちになりました。

というのも、僕は究極の洗脳団体で究極の洗脳とマインドコントロール(思考操作)というものを体験してきました。

その洗脳方法で大事なことは、人から教わるよりも人に教える方が身に着く、耳から聞くだけよりも自分で言葉に出す方が身に着く、というものでした。

それを思い出したんです。

僕は親や先生、上司、社会、テレビから徹底的に耳から教育されてきましたが、自分で言葉に出して言えば、それを超えることができるのではないか、上書き保存できるのではないかと思いました。

親から受けた教育は暴力と暴言と脅迫で強烈な感情を伴うものであったので、本当にそれを超えて、上書き保存できるのか、まだ分かりませんが、できる範囲からやってみようかなとは思いました。

実際、世の権力者は庶民の思考が変わっていくのを恐れて、今矢継ぎ早に手を打っています(情報統制や言論統制、印象操作など)。つまり、庶民の思考は変わり得るということの証拠だと思います。庶民の思考が変わらないのであれば、これほど矢継ぎ早に手を打つ必要もないからです。僕はそこに希望を感じました。なるほど、意外と思考は変わるのかもね、と。

 

この本はいきなり読むにはレベルがかなり高いと思います。

この本を読みたい人はまずは、この著者が書いた「新・日本列島から日本人が消える日(上・下)」と「縄文を創った男たち(上・下)」の4冊を読んでからにした方がいいと思います。この4冊は歴史の本なので、自分の課題を指摘されることもないし、読み物として面白く読むことができます。