我慢をやめる生き方へ

我慢することをやめ、やりたくないことはやらない生き方を貫いていきたいと思います。

書評その70 馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んでください。藤森かよこ著

タイトルが凄かったのと、アマゾンのレビューで大絶賛されていたので読んでみることにしました。

結論から言うと全く心に響きませんでした… でも読んで良かったと思います。全部で360ページあって200ページまでぐらいしか読みませんでしたけど…

 

この本の内容を一言で言うと、凡庸な人間が生き延びるための方法や心構えのアドバイスです。

でも読んでいて全く希望は感じませんでした。生き延びる為、生き残る為のサバイバル精神とサバイバル戦略、サバイバル行動ばかりでした。

そんな事までして生き延びないといけないのか… 

やりたくない仕事でも正社員だったら噛り付いてでも続けろとか、いろいろな努力を要求されます。

でも辛い仕事を続けていたら鬱になったり体を壊したりしますよ。普通の人はここまでの努力はできないと思いますけど。

ご本人もやりたくもない仕事を生活のために頑張って続けていらっしゃいました。本当に凄い努力と根性で人間としても物凄く立派だと思いました。

でもご本人も鬱になったりしていました。そりゃそこまでやってたら鬱にもなりますよ。

読んでいて僕の母親の事が思い出されました。と言うのも、母親が言っていたアドバイスと似ていたし、その底流に流れる思想も同じだったからです。

具体的には、とにかく生き延びろ、夢や理想を捨てて現実的な妥協と努力をしろという内容です。

僕の親と同世代の著者ですから、やっぱり著者のような世代の人はこういう思想で頑張って生き抜いてきて、それを子どもに押し付けるのは仕方ないんだなと思いました。しかもタイトルに「あなたに愛をこめて書いた」とあります。僕の親も僕に対して「愛をこめて」辛いことを押し付けてきたんだなと思いました。

 

著者はご自分の事を馬鹿でブスで貧乏と仰っていますが、大学教授なんて馬鹿ではできないし、写真を見たら普通に美人でしたし、大学教授の給料って物凄く高いですよね。そして、読んでいて思ったのは著者は精神的に物凄くタフでブラックな人間関係すらも受け流せる柳の様なメンタルを持っている事、物凄い努力家だという事です。

何としてでも生き延びたい人、生き残りたい人には参考になることも少し書いてありました。僕は辛いことをしてまで生き延びたいとも生き残りたいとも思ってないので参考にはなりませんでした。

馬鹿ブス貧乏でもブラック企業で人間関係に耐えながら努力し続けられるような人以外は読んでも実行できないことばかりなので、僕はあまり人にはお勧めしません。