我慢をやめる生き方へ

我慢することをやめ、やりたくないことはやらない生き方を貫いていきたいと思います。

映画評論その14 ONODA 一万夜を越えて

「ONODA」という映画を見ました。この映画はフィリピンのジャングルで30年近くもサバイバルした日本陸軍少尉、小野田寛郎(おのだひろお)さんの本をドキュメンタリーにした映画でした。

監督はなんとフランス人。なぜ日本人ではなくフランス人なんだろうと思いながら見ました。

なぜ見ようと思ったのかというと、もともと小野田寛郎さんに興味があり、いつかその著書を読んでみたいと思いながらずっと後回しにしていたのと、ここ数年どうやったら自給自足できるのかというのを考え続けてきたのもあります。フィリピンのジャングルでどうやって30年もサバイバルできたのか、とても興味がありました。

映画は174分もある長い映画でしたが、全く退屈することなく面白く最後まで見ることができました。実は僕の場合、大半の映画は最初の15分から20分で退屈になって限界になり、30分以上見続けられる映画はなかなかないのですが、この映画は約3時間飽きずに見ることができました。視聴者を飽きさせないストーリー展開が数分おきにあったような感じなのでお勧めです。

ただ、僕個人としては、もうちょっとジャングルでのサバイバルの様子を詳しく見せて欲しかったなと思いました。

この映画はサバイバルという視点よりもやはり戦争という視点で描かれていました。確かに小野田さんはサバイバルしたというよりも戦争をしていたのですから当然ですよね。

ただ、僕はもっとどうやって飲み水を確保したかとか、どうやって煮沸したか、どうやって火を起こしたか、どのような食べ物をどうやって確保したかというのをもう少し詳しく見せて欲しかったです。そこは物足りなさを感じました。でもそれをやっていたら3時間以上というものすごく長い映画になっていたのかもしれません。