我慢をやめる生き方へ

我慢することをやめ、やりたくないことはやらない生き方を貫いていきたいと思います。

生活保護その20 金持ちにとっての生活保護

メンタリスト・DaiGoさんがユーチューブで生活保護受給者やホームレスのことが嫌いだと発言して炎上しているようです。

僕自身今生活保護を受給しているし、過去にホームレスになり、路上生活者になりかかって知人宅に居候させて頂いたこともあるので、気になって調べてみました。

 

発言要旨

「僕は生活保護の人たちに、なんだろう、お金を払うために税金を納めてるんじゃないからね。 生活保護の人に食わせる金があるんだったら猫を救ってほしいと僕は思うんで。生活保護の人が生きてても僕は別に得しないけどさ、猫は生きてれば得なんで(「ね、癒される。そうだよね」と猫を撫でる)」
「猫がさ、道端で伸びてたらかわいいもんだけど、ホームレスのおっさんがさ、伸びてるとさ、なんでこいつ我が物顔でダンボール引いて寝てんだろうなって思うもんね、うん。僕は今日辛口なのもあれですけど、ダークなんで。人間の命と猫の命はね、人間の命の方が重いなんて僕全く思ってないからね」
「自分にとって必要のない命は、僕にとって軽いんで。だからホームレスの命はどうでもいい。どちらかというと、みんな思わない?どちらかというといない方がよくないホームレスって?言っちゃ悪いけど、本当に言っちゃ悪いこといいますけど、いない方がよくない?」
「いない方がだってさ、みんな確かに命は大事って思ってるよ、人権もあるから、一応形上大事ですよ、でもいない方がよくない?正直。 邪魔だしさ、プラスになんないしさ、臭いしさ、ねぇ。治安悪くなるしさ、いない方がいいじゃん。猫はでもかわいいじゃん、って思うけどね、僕はね」
「もともと人間はね、自分たちの群れにそぐわない、社会にそぐわない、群れ全体の利益にそぐわない人間を処刑して生きてきてるんですよ。犯罪者を殺すのだって同じですよ。犯罪者が社会の中にいるのは問題だしみんなに害があるでしょ、だから殺すんですよ。同じですよ」

 

関係部分切り取り動画

【字幕付き】※超辛口 生活保護の人とかいない方が良くない?臭いしさ…【DaiGo】 - YouTube

 

全動画

【超激辛】科学的にバッサリ斬られたい人のための質疑応答 - YouTube

 

僕はDaiGoさんの動画は過去にいくつか見させて頂いて、いろいろ学ばせて頂きました。

特にADHDの人に一番合った職種は、起業だという動画にはとても勇気づけられました。普通の人は起業しても成功率は2割ほどらしいですが、ADHDだと三分の二が成功するという話でした。

 

今回の動画は2時間近くもあり、全部は見ることができていないのですが、生活保護やホームレスに関する見解に関してはあまり賛同はできかねると感じました。

 

僕が今回一番感じたことというのは、生活保護差別やホームレス差別のことではありません。

何だかきな臭いなぁ…と思うのは、失言した人への徹底的なまでのバッシングです。

これは本当に怖いことだと思いました。

最近特にそれを感じます。

サッカーのバルセロナの選手たちの発言、サッカーイングランド代表の黒人選手への差別発言、張本勲さんのボクシングへの発言、お笑い芸人によるユダヤ人への発言、少し前はテレビ番組でのアイヌへの差別発言など。

これらは確かにすべて差別発言で、どれも賛同しかねる発言ばかりです。

だからこそ、完全四面楚歌の中で一斉に周囲からバッシングが起きて、袋叩きに遭うように見えます。

 

こういう現象をずっと見せられ続けている庶民はどう感じるでしょうか。

僕は何だか物騒な世の中だなぁと思います。

少しでも失言したらこうなるのか、というのをまざまざと見せつけられます。

そういうシーンをたくさん見せられた庶民の多くは無意識のうちに、ネット上で発言するのは怖い、リスキーなことはできるだけ言わないようにしておこう、と思うはずです。

そして、何が炎上するかわからないから、一番安全なのは何も発言しないことだと考える人が増えてもおかしくはありません。当たり障りのない、いかにも正しい言論だけが残され、すべての人の意見が統一されていくように思います。

僕はこれが狙いなのではないかと思うんです。

つまり、言論統制への布石だと感じます。

誰もが納得する差別発言した人を攻撃対象にして、正しい言論しか言えないようにしていく。

僕は、差別発言した人をバッシングして血祭りにあげている人の中に、権力者に雇われた工作員がいてもおかしくないと感じています。

ネットやSNSでの影響力が増え、相対的に新聞やテレビなどのマスコミの影響力が低下してきていますが、ネットやSNSの統制に成功すれば、過去のようにマスコミによる庶民の思考のコントロールが可能になるからです。

 

DaiGoさんの発言は多くの人から見て、賛同しかねる内容があったと思います。

しかし、彼の発言は世の中のお金持ちの意見を代弁していたと感じました。

世の中のお金持ちが言いたくても言えなかった本音中の本音を聞かせてくれたことはありがたいし、貴重だったとも思います。

実際、お金持ちがたくさんの税金を納めて下さっているお陰で生活保護などの社会保障が成り立っていると思います。

お金持ちにとっては、稼いだお金の大半を収奪されているわけですから、その怒りや恨みたるや、相当なものがあるのではないかと思います。

精神面のコントロールを得意とするメンタリストであるDaiGoさんでさえ、多額の税金を収奪されてきた怒りや恨みを昇華し切れていなかったのかもしれません。

DaiGoさんの一連の発言とその奥にある怒りを見ると、現在の日本の納税制度や現在の法律というものが、金持ちにとって納得いかないものであると感じました。

だからこそ、金持ちはタックスヘイブンやたくさんの弁護士や税理士を駆使して納税を回避することに血眼になっているんだと思います。

税制は金持ちだけが納得できないわけでもなく、貧乏人にとっても辛い制度だと思います。それは国民健康保険税の税額の凄まじさに表れていると思います。

 

僕は金持ちにとっても貧乏人にとっても誰もが納得する税制というのは作れないのではないかと思うんです。

1億2千万人が納得する税制はできないと思います。1億2千万人のうち、ほとんどの人は税金や保険料が高くて納得していないのではないでしょうか。

結局今の税制も法律も一部の特権階級だけに都合のいいものでしかないと思いませんか。

僕はこれからの税制は全部クラウドファンディング方式にすべきではないかと思うんです。

賛同するクラウドファンディングだけに出資して、出資した人だけがリターンを得る、という形であれば、嫌な人は税金を納めなくてもよくなります。

今の税金というのは、知らない老人が勝手に始めたクラウドファンディングの押し付けでしかないと思います。

つまり、政府はいらないと思います。

政府がなくなっても庶民は全く困りません。

むしろ政府がなくなって税金がなくなれば、庶民は豊かになるので、ホームレスもいなくなるし、生活保護がなくなっても今よりはるかに豊かに生きられると思います。