映画評論その12 ポチの告白
久しぶりにとてつもなく凄い映画を見ました。
2005年に出来た日本映画で、3時間13分と長めの映画です。
感動物ではないので、万人におすすめできる映画ではないのですが、僕が今まで見た映画の中で確実にベスト5には入る映画だったと思います。
最近、アメリカ映画を見ていてあまりの酷さ、面白くなさに辟易していました。アメリカ映画はいつも「銃撃戦、カーチェイス、爆発」のお決まり3点セットでやたらとお金は掛けて作っているものの、ストーリーがしょぼすぎて最後まで見ていられないものばかりでした。英語の勉強のためにネットフリックスに加入してアメリカ映画をたくさん見ようと思ったのですが、まず見たい映画がなかなか見つからず、やっと見てみたいと思った映画もつまらなさ過ぎて最後まで見れなかったのです。そしてネットフリックスは1か月で解約しました。
話がだいぶ逸れてしまったのですが、内容は一言で言うと、「日本の警察は、日本最大の暴力団である」というものでした。
つまり、日本の警察は正義の味方でもなく、庶民の味方でもなく、山口組などと同じような暴力団であるというものでした。
日本の警察が庶民の味方だと信じている人には見てもらいたいです。「銃撃戦、カーチェイス、爆発」のアメリカ映画お決まり3点セットはありませんでしたが、ストーリーも面白くて引き込まれるし、役者さんたちの演技も演技臭さがなくて本当に引き込まれました。
この映画の唯一の難点は音声ですかね。警察用語に聞きなれない単語があったり、役者さんの発音が聞き取りにくかったりするところですかね(主役の人)。でも聞き取れなくても映画館じゃないから少し戻って再生して聞き直しました。
監督は高橋玄という人で、この映画を作った2005年当時40歳です。40歳でこれだけの映画を作れるということに衝撃を受けました。たった一人でこれだけのことができるということに衝撃を受けました。一人の人間の力は凄い!
しかもこの映画の製作費はなんと3000万円!! しょぼいアメリカアクション映画でさえも数億円は掛かるというのに!
この映画を見たら、今までどれだけ自分たちが洗脳されてきたかが分かります。
どうやって洗脳されてきたか。それは主にテレビですね。
僕もたくさんの番組を見てきました。太陽にほえろ、西部警察、刑事コロンボ、踊る大走査線などなど。最近は警察24時とか。
テレビというのは本当に眉唾ものだと感じます。だから僕は10年前にテレビは捨てたんです。眉に唾をつけたつもりでも見てしまったらどうしても洗脳されてしまうと思ったからです。
それにしてもなんでこんなに警察組織が腐敗してしまったのか…
いろいろな原因があるとは思うのですが、一つ大きな原因として思うのは、男性の性欲の問題だと思いました。
この映画に出てくる警官の多くが、とにかく性に飢えていました。その性欲を満たすために裏金を作ったり、無理やり出世しようとしていました。
結局、性欲なんだと思いました。
もし、すべての警察官の性欲が初めから満たされていたとしたら?
もし、裏金を作らなくても出世して権力を手にしなくても性欲が満たされていたら?
こんなに腐敗する必要はなかったのかもしれないと思いました。
結局、出世競争に勝たないと性欲を満たすことができない現状が問題だと感じました。
すべての人が性的に満たされた世の中というものは作ることができるのか?というテーマを突き付けられたように思いました。