精神疾患その5 愛着障害者と健常者の価値観の違い
愛着障害を発症した人とそうでない人とを比較してみたいと思います。
(愛着障害を知らない方のために簡単に説明すると、精神病の一つで、正式名称は「反応性アタッチメント障害」と言います。
反応性アタッチメント障害というのは、幼少期に受けた親からの虐待やネグレクト(育児放棄)、養育者の交代などによって、親(またはそれに代わる養育者)との間に心理的な結び付きが形成されず、その結果として感情面や人間関係や仕事などに問題が生じる状態のことを言います。)
下記は私個人の考え方を書き出したもので、すべての愛着障害者に当てはまるわけではありませんが、基本的な傾向は同じだと思います。
私(愛着障害) | 愛着障害じゃない人 | |
---|---|---|
親に | 虐待された | 虐待されなかった |
親から | 酷い目にあったと感じている | 良くしてもらったと感じている |
親に対して | 怒りを感じている | 感謝している |
できれば親に | 復讐したい | 恩返ししたい |
親のイメージ | 金と暴力でコントロールする冷酷な管理人 | 無条件の愛を与えてくれる人 |
親とは | 敵 | 味方 |
親への信頼 | 敵だから信じられない | 信じられる |
親以外の人 | 親よりも敵である可能性が高いと思ってしまう | 親と同じように味方である可能性が高いと自然に思える |
幸せ | 滅多に感じたことがない | 基本的にはいつも幸せ |
脳内 | 幸せホルモンを受容する器官がないか、ほとんど機能していない | 幸せホルモンを受容する器官が機能している |
死 | 常に意識している | 普段意識することはほとんどない |
自殺 | 日常的に考えている | 落ち込んだ時だけ自殺しようかと考えることがある |
生きる意味 | 日常的に考えている | 精神的に追い詰められた時だけ考える |
依存症 | なりやすい | なりにくい |
非行や犯罪 | 走りやすい | 走りにくい |
子育て | 虐待する側になる可能性が高い | 虐待しない可能性が高い |
死後の世界 | すべての苦しみから解放されてホッとする世界 | あまり興味がない |
寿命 | できるだけ短い方がいい | できるだけ長い方がいい |
死ぬ日 | 人生で一番めでたい日 | 人生で一番悲しい日 |
お葬式 | 人生で一番めでたい卒業式 | 人生で一番悲しい儀式 |
結婚式 | 困難と苦しみが始まる日 | 喜びと幸せの絶頂 |
家庭 | 暴力と完全犯罪が行われる密室 | 愛情と幸福の基地 |
生きるメリット | 感じられない | 考えたこともない自明なこと |
人生とは | 苦しみばかり | 山あり谷ありだけど総じて幸せ |
生まれてきたことは | 失敗だったし損だったし後悔している | 良かったし、生きてるだけで儲けもん |
できるだけ | 早く死にたい | 長生きしたい |
肩 | いつも凝っている | 凝ることもある |
友達 | 少ない | 多い |
いじめ | 経験多い | 経験少ない |
人間関係 | 人を信じない頼れない | 人を信じられるし頼れる |
社会の中で | 孤立することが多い | 溶け込んでいける |
自信 | 自分は上手く行かないという根拠のない自信を持っている | 自分は上手く行くという根拠のない自信を持っている |
恋愛 | 自分を信じられないし相手も信じられないので自分からアプローチができない | 自分を信じられるし相手を信じることもできるので自分からアプローチができる |
魅力 | 自信がないので魅力的に見られない | 自信があるので魅力的に見られる |
自殺した人は | 勇気と決断力と行動力がある勇敢な人、人生という牢獄から脱獄できた成功者 | 可哀想な人、心の弱い人、周りへの影響を考えない自己中人間、人生の敗北者 |