赤ちゃんその32 子供を産む資格
僕は過去に内海さんは子どもなんて産むべきじゃなかったと言われたことがあります。産むべきじゃなかったというよりも産むにはまだ未熟だという意味だったと思います。
どういう理由でそう言われたのか正確には分からなかったのですが、多分僕が親としての器がないということなんだろうと思います。
発達障害だし働いてないし、生活保護受給者だし、何よりもインナーチャイルドが傷付いたままだから子どもを虐待する可能性が高いなどの理由だと思います。
たとえそれが事実だとしても言われた時はショックでしたし、怒りも湧いてきました。
侮辱されたと思い、頭に来てその人に言い返してしまいました。
子どもを育てられる器の人がいるんでしょうかと。
ほとんどの親は親としての力量がないけど子供を産んでいるように思います。
みんながやってることなのに俺だけが悪いことをしているような言い方はないだろうと。
その時は頭に来ていましたが、時が経って冷静になってみると、確かに僕は親としての力量や器はないなぁと思います。
自分は子供を産み育てられるほどの器じゃないという思考が、そういうことを言われてしまう現実を作り出してしまったのだから、たとえその時にその人に言われなかったとしても、他の機会に他の人から同じようなことを言われていたんだろうなと思います。
そう思うことでその人への怒りは水に流そうと思いました。
でもその人に言われたことは正しいことではあったと思います。
親が子どもにしてやれる最高のことはやはり、産んであげない事だと思います。
地球で人間として生活するということは、衣食住やお金を得るために朝から晩まで死ぬまで苦労の連続であり、たくさん傷付けられ、たくさんの我慢をして…。
幸せに生きられる人はほぼいないわけですから。
僕も46年間生きてきてたくさんの人を観察してきましたが、幸せそうな人をほとんど見たことがありません。僕が見て不幸そうな人でも心の中は幸せな人がいたのかもしれませんが…
ただ、僕は、魂は存在していると思っています。
地球で人間をやる前、つまり魂だった頃、地球に生まれるかどうか、どの親の元に生まれるかを自由に決める権利が魂にはあったという説を信じています。
その説からすると、僕の元に生まれてきた赤ちゃんは、僕が発達障害で働くのが嫌いで生活保護でインナーチャイルドが傷付いたままのアダルトチルドレンであることを、生まれる前から分かっていて、その条件を受け入れて生まれてきたわけです。
だから子供を産んでしまったことを子供に謝る必要はないと思っています。
それと僕は子供にとって一番大事な存在は父親ではなく母親だと思っています。
父親がかなりひどい人間だったとしても母親がしっかりしていたらちゃんと育っている事例をたくさん見てきました。
幸い、僕の赤ちゃんの母親はかなりしっかりした人なのでちゃんと育つだろうと安心しています。