書評その51 初めてママの妊娠・出産・育児ブック 池川明著
初めての妊娠・出産・育児本はたくさん出ていて、どれが良いのか迷いました。
ホントの所、どれがいいんでしょう? 難しいですね。
フクチマミさんの漫画本は読みましたが、あまりにも大変そうな話ばかりで憂鬱になりました。
そんな事もあり、気が楽になる事が多い池川明医師の本を読んでみる事にしました。
妊娠・出産・育児のすべてを網羅しているので、全部を隅から隅まで読むのはしんどそうだし、妊娠初期から中期など、もう過ぎ去った話は流し読みして、気になるところを重点的に読んでいきました。
この本の良い所は読み易い所と安心感を持てる所と憂鬱にならない所だと思いました。
出産は赤ちゃんが出てくる事なので、赤ちゃんが主人公なんだという所はなるほどと思いました。僕は産む母親が主人公だと思っていました。
「子どもを作る」とか「避妊する」とかいう流れで、子供を産むのは母親が主人公で全責任があるかのような感じがしていましたが、出てきたい赤ちゃんを尊重する事が大事で、母親も父親も医者もその手助けなんだと思うと少し気が楽になりました。
読んでいて思ったのは、妊娠・出産・育児に関して知らなければならない事や知っておいた方が良い事がたくさんあるのに、僕は何にも知らないんだなという事でした。
これからどういう育児をしていったらいいんだろう…
こういう大事な事を何も教えない学校教育、家庭教育というのは一体…
よく働きよく納税する従順な奴隷になるための教育しか受けてこなかったんだ…という事を痛感する読後感でした。
一番印象に残ったのは、昔はおむつが1~2週間で取れていたという話でした。
おむつなし育児に関してはあまり詳しくは書かれていなかったのですが、1~2週間でおむつが取れたらおむつ替えの手間も省けるし楽だなと思いました。
赤ちゃんにとってもおむつよりもトイレの方が快適なはずだと思います。
僕だってパンツの中でウンコをしなければならないとしたら苦痛だし泣き叫びたくもなりますよ。赤ちゃんだって不快指数100%になって泣き叫んでいるのかもな…と思いました。
赤ちゃんは生後すぐから目も見えるし耳も聞こえるし大人の話している事も分かっているらしいので、赤ちゃんを何も分かってない何も感じてない人とは見做さずに本当は大人と思って相手の自由意志や希望を聞きながらトイレも対処して行こうかなと思いました。