書評その58 赤ちゃんにおむつはいらない 三砂ちづる著
題名が衝撃的ですが、中身も衝撃的でした。
この本を読んで、おむつなし育児(なるべくおむつを使わない育児)をやってみようと思いました。
おむつなし育児と聴くと、すぐに(大変そう…どうやってやるの? 漏れて床がうんちまみれになりそう…)と思いました。
でも実際にはおむつなし育児は楽で楽しく、喜びや感動があるんだと知りました。
ただ、この本にはおむつなし育児の具体的な方法についてはあまり触れられてなかったので、著者の続編の本を読んで、早速やってみたいと思いました。
ここでおむつなし育児と紙おむつ育児の違いについて触れておきたいと思います。
おむつなし(できるだけおむつを使わない)育児の特徴
・おむつではないので漏れてしまう。その結果すぐにパンツを交換する必要がある。
・漏らされたくないので、親が常に赤ちゃんに注意を向けておく必要に迫られる。
・漏らされたくないので、赤ちゃんにおまるやトイレで排泄してもらいたくなる。
・赤ちゃんにおまるやトイレで排泄してもらうために、親が赤ちゃんのサインやタイミングを読み取ろうとする。その結果、親と赤ちゃんの間に非言語コミュニケーション能力が発達する。
・赤ちゃんからの排泄サインを読み取り易くするためにスキンシップの時間も増える。
・親が赤ちゃんの排泄サインを読み取り、赤ちゃんがおまるやトイレで排泄できると、親の中に赤ちゃんとコミュニケーションが取れたという喜びや感動が生じる。その喜びや楽しさがあるので、おまるやトイレで排泄させる事が苦にならない。
・赤ちゃんとコミュニケーションが取れているという自信が親に芽生える。その自信が親の精神的な余裕に繋がり、赤ちゃんも落ち着くようになる。
・赤ちゃんは生後0日からトイレやおまるで排泄できる。
・赤ちゃんは本当はおむつで排泄したくないと思っている。
・おまるで排泄するのでおむつもお尻も服も布団も汚れない。その結果うんちまみれのおむつ替えをしなくて良くなり、洗濯も楽になる。
・赤ちゃんもご機嫌になるので子育てが楽になる。
・おしっこをおまるでさせるのは難しいが、うんちをおまるでさせるのは簡単で成功率は90%以上という報告が多い。
・赤ちゃんは常に、親の気持ちが自分に集中している事を要求する。おむつなしだと親もいつ排泄サインが来るかに神経を研ぎ澄ましているので赤ちゃんは安心する。安心感に包まれている赤ちゃんは泣く必要がなくなる。
・いきなりおむつなし育児を始めてもうまくいかない事があるため、 NPO自然育児友の会等で、励まし合ったり共感し合う仲間を作った方がいい。
おむつあり育児の特徴
・漏らされも大丈夫なので、赤ちゃんを放っておける。放っておかれた赤ちゃんは不安になり、よく泣く事になる。
・赤ちゃんはおむつの中で排泄したくないのに、親の都合に合わせる事になる。
・赤ちゃんは常に不快なおむつを履いて生活する事になる。
・赤ちゃんからの排泄希望サインを親が無視することになる。
・親子間の非言語コミュニケーション能力が育たない。
・うんちまみれのおむつ替えをしなければならない。
・やり手水(やりちょうず…排泄介助)の喜びや感動が味わえない。その結果子育ての喜びや感動も味わえない。
・おむつで漏らす癖を付けた後にトイレトレーニングをしてもおむつやパンツで漏らす癖はなかなか取れにくい。夜尿症になりやすい。
赤ちゃんからの排泄希望サインの例
・泣く/甘えた声で泣く。
・おっぱいを飲んでいる時に、乳首を咥えたり離したりし始める。
・おっぱい/抱っこ/おんぶ中にバタバタ暴れ始める。
・目が合う。
・股の辺りに手を当てる。
おまるやトイレに捧げて排泄がうまくいく一般的なタイミング例
・朝や昼の寝起き後
・おっぱいを飲んで15分から30分後
・外出先からの帰宅後
・おっぱいを飲みながら
・ある程度の時間おんぶや抱っこをしていて、降ろした後