我慢をやめる生き方へ

我慢することをやめ、やりたくないことはやらない生き方を貫いていきたいと思います。

ひきこもりその14 働く理由

先日ひきこもり・ニート不登校の集まりに行ってきました。

その日は心理士の資格を持つスタッフが司会となって、いろいろなテーマについて意見交換するイベントでした。

その日は「みんなから好かれたい、嫌われたくない」というテーマについて、数名の人と体験談を分かち合いました。

それぞれが今までの人生、特に職場で感じてきたことを話ました。

スタッフも含めて、その場にいた誰もがみなこのテーマについて多かれ少なかれ悩んできたんだなと思いました。

それぞれが感じてきた苦悩とそれに対してどう対処してきたかという話はとても興味深いものがありました。

僕がそこで感じたのは、その職場でやっていけなくなっても、別の職場に転職すればいいと思えるような技能を身に付けていると悩まなくて済みそうだなということでした。手に職がある人というのは強いなぁと思いました。

別の会社に移ればいいと思えるようなスキルや職歴がない人の場合は、思い詰めて苦しくなる可能性が高そうな気がしました。

 

僕はこういうような場、他者の意見を尊重した上での本音での語り合いの場が好きですね。

生き方に悩んでいるので参考になる話が多いからです。

 

僕がこういう場で話し合ってみたい事の一つは、やっぱり働く理由とか働く動機についてですね。 

働く理由も動機もほとんどの人がお金なのではないでしょうか。

給料0円でも働く人はボランティアの人以外にはいないような気がするので。

ただ、お金を稼いで何に使うのかというところまで聞いてみたいです。

ほとんどの人は生活費を稼ぐためということになるのではないかと思います。

僕はその先のことまで聞いてみたいです。

生活費を稼いでその上で何がしたいのですかと。

やりたくないことをしてまで生き延びたい理由は何ですかと。

やりたくない仕事をしてお金を稼いでそのお金でやりたいことは何ですかと。

家族を養う為という理由も多いと思います。

なぜ家族を養わないといけないのか。

なぜ親は子を養わないといけないのか。

なぜ夫は妻を養わないといけないのか。

法律で決まっているから?

法律が正しい根拠はあるのでしょうか。

 

養子、里親、児童養護施設など今の時代はいろいろあるので、親が子を育てたくなければ育てない道もあると思います。

なぜ子供を養いたいのか。なぜ自分で育てたいのか。

理由はないのかもしれませんし、子供が喜ぶ姿を見たいのかもしれません。

 

こういう問いに答えはないという人も多いと思います。

答えがないから問いを考える時間が無駄だという意見もあっていいと思います。

 

ただ、ひきこもり・ニート不登校発達障害系の人間はどうしてもこういう問いをないがしろにできない性質の人が多いような気がします。

僕は絶対ないがしろにできないですね。

なぜなら働くのが物凄く嫌いだから。

働くのが好きならこういう問いを考える必要がなくなります。

働くのが辛くて苦しくてつまらなくてやりたくないからこそ悩んでしまうんです。

 

戦場に行っても敵の兵士を殺せない葛藤に陥る兵士がいるそうです。

敵を殺せば昇進や昇給や賞賛が受けられるという明確なメリットがあり、自国民の防衛という大義名分がありながら、敵に発砲できない兵士もいます。

それに似ているような気がします。

「働く」ということも、経済戦争の戦場に二等兵として赴くことに似ているような気がします。