ひきこもりその13 ひきこもりとインナーチャイルド
先日ひきこもりの集会に行ってきました。
いつになく非常に深い話になりました。
そこにはひきこもり本人とその家族が半々ぐらい、男女比も半々ぐらい来ていました。
保健所との連携、発達障害と体の凝りとの関係、Eスポーツでの親子交流など幅広い話題が出ました。
その中でも一番印象に残ったのは「インナーチャイルドの回復なしにひきこもりの本当の回復はない」という話題でした。
今まで公的な場で「インナーチャイルド」の話が出来たのは初めてでしたし、男性とインナーチャイルドの話ができたのも初めてだったのでビックリしました。公的な場で男性とそういう話が普通にできる時代に突入してきたんだなと感じました。
インナーチャイルドというのはいろいろな説明がありますが、簡単に言うと、子ども時代に傷付いた心のトラウマのことです。
僕がインナーチャイルドの癒しの必要性に気付いたのは2012~2013年頃だったように思います。
商売がうまく行かなくなり、生き方に悩みに悩んでいろいろな本を手当たり次第に読んでいく中で、自分はどうやら毒親に育てられたアダルトチルドレンらしい、アダルトチルドレンが正常な人間になるためにはインナーチャイルドの癒しをやらなければならないらしい、ということが分かりました。
そこから何人かのインナーチャイルドセラピストのカウンセリングを受けてみました。
カウンセリングは1時間で1万円~3万円ほどしたような気がします。
高いなあと思いながらもそれしか解決方法が見つからなかったこと、当時は自営業で若干のお金の余裕があったこともあり、何人かのセラピストのカウンセリングを受けてみました。
最初のうちは全く癒しも効果も感じられなくて、カウンセラーの能力を疑ったり、自分が重症だから仕方ないのかと思ったりで、なかなか進みませんでした。
しかし、1年ほど前にやっと心から尊敬できて心を開けるセラピストに出会えて、初めて自分のインナーチャイルドとの御対面や交流を果たし、少しだけインナーチャイルドの癒しができたのかなぁと思っていました。
でもよく考えてみたらまだまだインナーチャイルドの癒しは完了していないんだろうなと思いました。
働きたくないという気持ちがあるというのがその証拠だと思います。インナーチャイルドが傷付きたくないから働きたくないのかもしれない…
発達障害の回復のために効果がありそうなインナーチャイルドの癒しなのですが、カウンセリングが通常1万~3万円ほど掛かるので、貧乏人には簡単には手が出せない金額ですね。しかも1回カウンセリングを受けたからと言ってすぐ完治するとは限らず、通い続けなければ治らない場合も多い。
今の精神医学は発達障害は先天的な脳の機能障害だという仮説のもと、症状を抑える薬を出すだけで完治はできないという立場です。
だから薬は保険が効くけど、カウンセリングは実費ということが多いみたいですね。
精神医学の中には精神療法というカウンセリングをメインにした治療法もあるらしいので、幼少期のトラウマによって生じた認知の歪みを治してくれる精神科医もいそうな気がするのですが…
今度精神科に行った時に幼少期のトラウマの回復について質問してみようかなと思いました。