我慢をやめる生き方へ

我慢することをやめ、やりたくないことはやらない生き方を貫いていきたいと思います。

書評その91 ケアとしての就労支援 斎藤環・松本俊彦・井原裕監修

「就労支援」の専門家十数人が一人8ページ前後でそれぞれの視点から見解を述べていました。

共通しているのは「ケアとしての」就労支援という視点です。

人によっては「就労」が病気の再発や二次障害発症の引き金になる場合も多いですが、「就労」がケアになる人もいるんだなと思いました。

精神障害者にとってもひきこもりにとっても支援者にとっても家族にとってもこの本は何らかの有益な視点や情報を提供するだろうと思いました。

僕もこれはと思える就労移行支援事業所を見つけたのでホームページを見てみようと思いました。

精神障害者やひきこもりにとって必要なのは、自分に合う支援者を見つけることなんだなと改めて思いました。一人の人から嫌な思いをさせられたからと言って一層ひきこもるのではなく、自分に合う支援者・事業所、自分を尊重してくれる支援者・事業所を求めて探し回る根性が必要だなと思いました。ただ、発達障害者を含む精神障害者はそういった根性や気力がない場合が多いのでなかなか大変ですけどね。

印象に残ったのは、就労支援のゴールを就職と職場定着だけに限定せず、多様な進路を認めようとしている就労移行支援事業所もあることでした。