我慢をやめる生き方へ

我慢することをやめ、やりたくないことはやらない生き方を貫いていきたいと思います。

ひきこもりその9 8050問題の講演会

先日、ひきこもり関係団体による講演会に行ってきました。

銀行やサポステ(ひきこもり・不登校支援団体)で働いた経験もあるファイナンシャルプランナーの方の講演でした。

8050問題(80代の親が50代のひきこもりの子供と同居している状態)の講演会だったので、親御さん向けの内容が多かったのですが、ひきこもり本人にとっても興味深い話がいろいろあったので行って良かったなと思いました。

ファイナンシャルプランナーだけあって、生活に関するお金の話はとても参考になりました。

内閣府「高齢者の経済・生活環境に関する調査」(2016年)によると、60歳以上の貯蓄は、500万円未満が最も多いそうです。しかし、60歳以上がこれからの生活で必要になると思う貯蓄額は2000万円以上だと。(つまり1500万円以上足りない…)。そして60歳以上の半分は貯金を取り崩して生活しているとのこと。

これらの調査から分かるのは、親が死んだ後、ひきこもりが親の貯金だけで生きていくのは難しい可能性が高いことです。

そんなわけで、生活保護精神障害者年金の話もありました。

親としてはひきこもりの子供に障害者年金の話を持ち出したいけれども、なかなか言い出しにくいという話もありました。

ヘタにそんな話をすると子供が傷付く可能性がありますからね。

子どもとしてはただひきこもっているだけであって、俺は健康だし正常だ、障害者じゃないと思っているかもしれません。

ひきこもり本人が自分のことを健康で正常だと思っているのに病院に行けとか障害者かどうかお医者さんに診てもらえと言ったら、(お前は頭がおかしい異常な人間だ)とほのめかすことになるのでひきこもり本人が傷付く可能性がありますからね… うまくやらないと家庭内暴力が酷くなる可能性すらありますよね。

その一方で、障害者年金をもらいたいとひきこもり本人も親も思っているのに、精神科に行ったところ、どこも悪くない、健康で正常だと診断されることもあるようです。

一度そういう診断をされた場合であっても、別のお医者さんに診てもらったら精神障害者だと認定されることもあるようです。

ですので自分に合うお医者さんを探し求めていくつかの病院を回ってみるのがいいらしいです。

次に都内で一人暮らしをするのに掛かるお金の話がありました。

合計で213000円掛かるそうです。

具体的には、

食費…30000円

電気代…10000円

ガス・灯油代…6000円

水道代…3000円

日用品代…3000円

被服・靴・かばん・クリーニング代…3000円

理美容・化粧品代…2000円

医療費・介護費…5000円

家賃…55000円

電話・携帯代…8000円

インターネット・NHK…8000円

交通費・ガソリン代…5000円

交際費…10000円

予備費…15000円

国民年金国民健康保険…30000円

生命保険・学資保険・共済保険など…5000円

税金・固定資産税…15000円