書評その81 育児の原理 ―あたたかい心を育てる― 内藤寿七郎著
育児のやり方を誰からも教わった事がないので、育児を体系的に学べる本を探していて、アマゾンのレビューが高評価だったので読んでみました。著者は明治生まれの人なので、いわゆる古き良き子育てが学べるかもしれないと思ったのもあります。
著者は1906年生まれで東大医学部卒、日本小児科医会初代会長と経歴としては最高峰とも言える人だなと思いました。
読んでみたらややこしい生理学的な話やエビデンス的な話はほとんどなくて、とても読み易かったです。ページ数は多いのですが、詩のように一文で一行という感じでスカスカなのも非常に読み易さを高めていました。
ただし分厚くて大きかったので手が疲れました。
改定版の「新 育児の原理 赤ちゃん編」は文庫サイズですし、内容がほぼ同じでしたし、文字も大きく太くて濃かったので、こちらの方を読めばいいのではないかと思いました。
内容的にはごくごく普通のことばかりで、特に目新しいことはありませんでした。
強いて印象に残ったところと言えば、初乳は母乳じゃなきゃダメだという話ぐらいでした。でもそんなこと言われても帝王切開の人はどうすんだよと思いました。今や帝王切開での出産は全体の四分の一を占めているのに…。
そんなこんなで100ページほど読んだところで読むのを止めました。
育児書を探す旅は続く…