赤ちゃんその25 母親にとっての子育てのメリット
すべての仕事を経験したわけではないんですけど、すべての仕事の中で一番大変な仕事が子育てなんじゃないかなと最近感じています。
一日16時間労働で休日なし、夜中に1~3時間ごとに起きて重度身体障害者の食事介助、排泄介助、入浴介助、接客、感情労働… 月間労働時間480時間、残業月320時間。時給0円。
月80時間以上が過労死ラインと呼ばれている中で、それを大きく上回る320時間… これで鬱にならない方が不思議です…
これが子育ての実態だと思います。
母親にとってのメリットはほぼ何もないのではないかと思う時もありました。
かなさんが子育て辞めたい…と言い出したら、そりゃそうだよね、当然だよと受け入れるつもりです。赤ちゃんの権利よりもかなさんの権利の方が大事です。
そんなかなさんに素晴らしい出来事が起きたようです。
夜中に赤ちゃんが泣いて、起こされて赤ちゃんを抱っこして揺らしながら、大きな癒しがあったそうです。
かなさんは自分が赤ちゃんだった頃、夜中に泣いても親に気付いてもらえなくて寂しかったような感覚を思い出したそうです。
両親とも仕事で忙しく、放置されていた可能性があるようです。
赤ちゃんだった頃、両親は新聞販売店を経営していて、両親ともに新聞配達をして休む暇もないほどの忙しさだったそうです。
かなさんはイメージの中で、自分が赤ちゃんだった頃、泣いている自分に気づいてあげて、自分で自分を抱っこしてあげたそうです。
その後その場面に母親も登場してもらい、母親にも抱っこしてもらったそうです。父親にも登場してもらい頭をなでなでしてもらったそうです。
宿便ならぬ宿涙が奥から流れたそうです。感動的な場面になったそうです。
僕はこの話を聞いた時、これこそインナーチャイルドの癒しだったのではないかと思いました。インナーチャイルドと言うより、インナーベビーの癒しが起きたのではないかと思いました。
母親にとって何のメリットもないかに見えた子育てでしたが、かなさんに大きな癒しが起きた事は僕にとっても嬉しいことでした。
カウンセリングやヒプノセラピーに大金を掛けて何度も通ってもなかなか起きない大きな癒しというギフトが自然な形でかなさんに起こってくれて本当に良かったなと思います。