我慢をやめる生き方へ

我慢することをやめ、やりたくないことはやらない生き方を貫いていきたいと思います。

書評その25 フランス人は1割しかお嫁に行かない 柴田久仁夫著

出生率が1.9を超えているフランスが1割しかお嫁に行かない!?どういう事!?

と思って読む事にしました。

 

パリに34年間住んでいた著者の話はとても面白かったです。

フランスは2010年の調査で40代未満の婚姻率が30%だったそうです。

つまり、40代未満で結婚する人が100人中30人。そう考えるとフランスではお嫁に行くのは3割じゃないのかと思いましたが、30人の内女性は15人、つまり15%。この本が出版されたのが2016年ですから、15%から下がり続けていると考えられ、その結果がタイトルにある「1割しかお嫁に行かない」という事になるんです。

また、そもそもフランスでは女性が他家に嫁ぐという文化自体がないので、「お嫁に行く」女性は一部の貴族を除いていないそうです。嫁という単語もないらしいです。

 

そしてフランスでは2013年の調査で法律婚23万組、事実婚の申請が16万組だったので、事実婚の割合は約4割となっていました。1999年に事実婚法律婚と同等な権利を与える制度(パックス)が出来たため、今も事実婚は増え続けているようです。著者によると、フランスでは若い人は特に結婚制度に懐疑の目を向けているらしいです。

 

(この本からの情報ではありませんが、フランスでは婚外子の割合が6割で日本は2%%らしいです)