我慢をやめる生き方へ

我慢することをやめ、やりたくないことはやらない生き方を貫いていきたいと思います。

書評その22 オトナ婚です、わたしたち 十人十色のつがい方 大塚玲子著

この本もとても面白かったです。

この本の内容を一言で言うと、特殊な結婚をしている(特殊なカップル状態をやっている)十人の女性へのインタビューです。

子持ちのレズビアンカップル、子連れ再婚カップル、事実婚カップル、浮気容認カップル、同居しないカップル、妻が稼ぎ夫が主夫のカップル、妻氏婚などなど…。

タイトルに「オトナ婚」とありますが、「オトナ婚」という単語の説明はなかった気がします。特殊な結婚をしている人たちをオトナとし、普通の結婚をしている人をコドモと見下しているわけではないと思います。

 

僕も今彼女と同居し、彼女が妊娠8か月になりましたが、入籍や結婚式はしていません。

お役所的に言うと「事実婚」という状態で、未届けの夫とか内縁の夫という表現になります。

このまま行けばいいのか、それとも何か変えた方が良いのか、手探りで進んでおり、その情報収集のためにこの本を読んでみました。

 

この本を読んで、要は二人が幸せであれば、二人が快適であればそれでいいんだなと思いました。

一人一人個性があるように、カップルのあり方も一組一組個性があるのかもしれないから、決まった枠に自分を押し込めなくてもいいんだなと思いました。

これからもどういう形が良いのか、常にパートナーのかなさんと話し合いながらその時その時にベストだと思える判断をして進んでいこうと思います。

 

それにしても結婚にまつわる縛りが日本は本当に多いなぁと思いました。

・結婚したら結婚相手以外とはセックスはしてはいけない。

・結婚したらその子供を育てないといけない。

・結婚する前に子供を産んではいけない。

・結婚したら女性は男性の名字に変えなければならない。

・結婚したら女性は家事と育児をやらなければならない。

・結婚したら男性は妻子を養えるだけのお金を稼がなければならない。

・普通の結婚をした夫婦には税制面等で優遇するけど、普通じゃない結婚をしたカップルには何も便宜は与えない。普通じゃない結婚をしたカップルを合法的に人種差別する。

こういう精神的、道徳的、法律的な縛りが多過ぎるから少子化になってるんだと思いますね。

先進国の中で出生率の高いフランスでも、いろいろな結婚の形を認める法律ができたのが1999年だから日本は二十年以上遅れているんだなと思います。

伝統的な普通の夫婦だけを優遇する法律や政策を頑なに守り続けてきた保守的な自民党の政治家の多くが裏でコッソリ不倫や浮気をし、愛人を多数囲っているというのは面白いですね。