「気づけない毒親」という本を読みました。
この本も図書館の新着コーナーにありました。
「毒親」というキーワードにピンときて手に取りました。
僕は物心付いた頃から生きづらさを抱え続けてきてきました。
身近にいた他の人は生きづらさを感じているようには見受けられず、僕だけどうしてこんなに苦しいのか訳が分かりませんでした。
誰にも相談できず、当時はネットで調べる事もできず、図書館で調べても良い本に出会えず、どうする事もできずにいました。
その苦しさから逃れるために自殺しようと思い、自殺したら死後の世界はどうなるのかに興味を持つようになりました。
それを調べていく中で宗教に嵌っていくようになるのですが…
しかし、2013年頃にやっと、自分の生き辛さの原因が分かりました。
自分はどうやらアダルトチルドレンというタイプの人間らしい… それは毒親から暴力や虐待を受けた事が原因らしい… その結果インナーチャイルドが傷付いているらしい… インナーチャイルドの癒しをしないとあらゆる人間関係が上手くいかないらしい… つまり、恋愛も結婚も仕事も上手くいかないらしい… そういうことが分かってきました。
毒親に関する本は今まで何冊も読んできました。その中でもこの本が一番だと感じました。この本を読んで、僕の本当の気持ちを初めて理解してもらえたと感じました。今まで読んだ毒親に関する本の中で一番分かりやすく、深い分析だと思いましたし、難しい単語もなく、192ページと短いのでとても読み易かったです。
親には産んでもらっただけでも感謝するのが当然なのに、食べ物も与えてもらって、大学にも行かせてもらっているのに毒親呼ばわりするとは何と言う親不孝者かと思われてきました。
努力が足りない、行動が足りない、勇気が足りない、と言われ続けて、その都度、自己肯定感にダメージを受けてきました。
努力が足りない事、行動力がない事、勇気が足りない事を親のせいにするなんて男として情けない、虐待をバネに勉強やビジネスで頑張って出世してる人もいるんだから、親のせいにするのは言い訳に過ぎない、と有形無形の圧力を受け続けてきました。
でもこの本に出会って、初めて自分の今の状態を受け入れていく事ができました。
この本の中で僕と同じような人が何人も出て来ていたので、同じ悩みや苦しみを感じながら生き続けている人がいることを知って、心強く思いました。僕だけが弱いんじゃない…
アダルトチルドレンである自覚がある人、親が毒親だったと気付いている人だけではなく、生き辛さを抱えている人にとっては「初めて分かってくれる人に出会えた…」と思える1冊になると思います。
※「毒親」とか「虐待」とか親不孝な言葉を使うから今でも親を恨んでいるのかというと、そういうわけではありません。親はその親からもっと酷い育てられ方をしてきた事を知り、その経緯を考えると仕方がなかったんだと理解しました。彼らは彼らなりに最善を尽くし、「良かれと思って」全力で子育てに当たっていたと思います。
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