我慢をやめる生き方へ

我慢することをやめ、やりたくないことはやらない生き方を貫いていきたいと思います。

1反あれば家族が食べられる農作物が取れる。

「幸せの種をまくコーチングワークショップ(高木善之著)」と言う本を図書館で借りて読みました。凄く分かり易くて面白かったのでブログに残しておこうと思いました。

 

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1反(300坪、990㎡、10アール、0.1ヘクタール)あれば、家族が食べられる農作物が取れます。

しかし、その食べ物を農協に納めてお金に換えると、 家族が食べていける金額の10分の1 にしかなりません。だから10反の田畑が必要になりました。
1反なら1人で手作業でできますが、10反になると機械がいる、 農薬もいる、肥料もいるようになり、農協に借金をする。 その返済の為には10反では足りない。だから三町、 四町と田畑を大きくして機械化を進め…。その分、 農協への借金が嵩み、破綻する人もいる…。 結局専業ではやっていけず、働きに出る…。 そうして専業が減り兼業に…、廃業が増え都会に…。
自分が食べるだけなら1 反で十分なのに、それを農協に納めると食べられないので、 たくさん作らなければならない。その為に、 農協から借金して機械や農薬や化学肥料や遺伝子組み換えの種を買 って、大きな借金と、10分の1 のお金しか手に入らないという仕組みが出来上がったのです。
残りの10分の9は、農協が、農機具会社が、 農薬や化学肥料を売る会社が、農水省が、流通会社が、 そして最終的には私達消費者が分配しているわけです。


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経済というのはお金のやりとりです。お金は増えたり、 減ったりしませんから、次のようになります。
誰かが儲かれば誰かが損をする。誰かが貯金をすると、 誰かが借金をする。誰かが黒字になれば、誰かが赤字になる。 プラスマイナスはゼロ。


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GDPが上がると嬉しいですか、悲しいですか?
嬉しい。
なぜですか?
景気が回復したと思うから。
GDPって何ですか?
国内総生産です。
どういう意味ですか?
日本でどれだけ生産したか、という意味です。
生産した金額ですか、売れた金額ですか?
売れた金額です。
企業の売上ですね。
そうです。
企業の売上が増えたという事は、 市民の立場ではどういう意味になりますか?
たくさん買ったという事。
市民のお金はどうなったのですか?
あっ! 市民のお金は減ったんだ!
GDPが増えると市民のお金は減る事になります。


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あなたの家が火事になったらGDPはどうなりますか?
変わらない。
あなたが家を新築すると、GDPはどうなりますか?
上がります。
あなたの自動車が壊れて、新車を買うとGDPはどうなりますか?
上がります。
地震が来て倒壊した街を再建するとGDPはどうなりますか?
上がります。あなたが事故に遭ったり、 病気になったりするとGDPはどうなりますか?
上がります。

台風が来たら? 洪水が来たら? 戦争が起これば?
GDPが上がります。
現在のように、必要な物が揃っている社会では、 もう必要な物がないから、GDPを上げるには…。


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私たち先進国は経済成長したのですが、「経済はゼロサム」 という事は、どういう事でしょう。
お金のやりとりで考えると、日本が豊かになったという事は、 どこかが貧しくなったという事です。 どこが貧しくなったのでしょう。
日本はなぜ豊かになったのでしょう。
途上国から原料を安く買い、完成品を高く売ったからです。 この事は途上国にとってはどういう事になるでしょう。
原料を安く売って、完成品を高く買ったのです。
これで日本は利益が上がりましたが、 途上国はどうなったでしょう。
実は日本の利益と同じ金額の赤字(途上国債務)ができたのです。

 

感想

農協のお陰で農家が農業を営めている。農協のお陰で外国の巨大農業会社から守られている面もある。しかし、一方で農協に農産物を納めているだけでは食っていけない。農業から納業になり、悩業になって耕作放棄するしかないのだろうか。激高な賭絡田嗚呼や困場員を購入しても気象兵器で農作物をやられてしまえば借金は減らない。