我慢をやめる生き方へ

我慢することをやめ、やりたくないことはやらない生き方を貫いていきたいと思います。

佐渡島に行ってきました。

f:id:saiohasso:20181008233444j:plain

かもめが自由に空を飛んでいます。

f:id:saiohasso:20181008233537j:plain

こんな至近距離を飛んでくれるので嬉しくて写真を撮りました。

僕の約1メートル先を飛んでくれました。

f:id:saiohasso:20181008233630j:plain

空の風を利用して飛んでいるので、全然羽をばたつかせないんですよ。

ただ両手を広げているだけ。凄くらく~に飛んでいるなぁと思いました。

なんか凄くらく~に生きてるように見えました。

(本当はかもめにもいろいろ苦労もあるのかもしれませんがそれはわかりません…)

f:id:saiohasso:20181008233847j:plain

怖がりもせずにこっちを向いてくれています。嬉しかったです。可愛かったです。

でもよく目を見てみると意外とキリッとしていて精悍なおじさんという感じでした。

可愛いなんて言ってすみません、ミスターデューク東郷、という感じでした。

f:id:saiohasso:20181008233958j:plain

かもめさんたちは、飛行機に乗らなくても飛べます。

魚を取るのに船もいらないし網も使わずに済みます。

浮き輪がなくても水の上にずっと浮かんでいられます。

人間はバタ足をし続けないと沈んでしまいます… 

それにずっと水に浸かったままでは低体温症になってしまいますね。

かもめは服もいらない…住居も無料、食べ物も無料、税金も無料…。

生命体の強さという意味では人間よりもかもめの方が圧倒的に上だと感じました。

 

このカモメさんたちは、新潟から佐渡島に行く船に近寄ってきてくれるかもめさんたちです。人間を恐れずに近寄ってきてくれるので嬉しくて写真を撮りまくっていました。

かっぱえびせんが大好きみたいで、たくさんあげました。

都会で鳩に餌をあげると糞害が凄いので禁止されていますが、この船では禁止されていないようでした。船の売店に置いてあるかっぱえびせんの下に「かもめも喜ぶ」とか書いてあったので、良心の呵責なくあげまくりました。

実は先日約一週間、佐渡島に稲刈りのお手伝いに行ってきました。

ちょうど仕事が入ってない期間だったのと、一度佐渡島をこの目で見てみたい、

農作業と言う物も一度体験してみたい、知っている人が主催していたので安心感がある、とにかくこのコンクリートアスファルトと鉄に囲まれた頭狂から一時的にでも逃避したかったというのもありました…

行ってきたのは9月下旬だったのですが、帰ってきたら腰痛と口内炎の激痛や変なお菓子を食べて歯が痛かったりでブログを書く余裕すらありませんでした。

農作業の「お手伝い」と書きましたが、バイトではありません。無給なのですが、知り合いの家に無料で泊まらせて頂くことができて、さらに食べ物も無料で頂ける事もあって、普通に佐渡島に観光に行くよりも現地の普通の人の暮らしを垣間見る事もできるので、その点も良かったです。

僕は将来、半農半X的に生きていく事を考えているので、まずは農業と言う物を体験してみる必要性を常々感じていました。

しかし、農業バイトの求人を見てみると、かなりハードな印象を受けました。早朝から暗くなるまで一日12時間以上、週休一日というのが基本だったので、もうちょっと軽めの働き方から始めたいと思っていました。そんな中、ボランティア的なお手伝いというレベルから始められるのでやってみる事にしました。

作業内容は稲刈りでした。

やってみてすぐに思った事…

いやはやこれは大変な重労働だぞ…

という事でした。

僕が稲刈りの手伝いをさせて頂いたところは、佐渡島の海沿いの村でした。

海があってすぐ道路があって道路の脇に家があってすぐ後ろが山という地形になっていて、平野部がない地域でした。

平野部がないので、山の途中の場所を平らにして田んぼが作られていました。

そういう田んぼを棚田と言うそうです。

山の途中に人工的に田んぼを作ったので、一つ一つの田んぼが小さく、

大規模な機械が入っていく事ができません。

また、田んぼが四角くなく、端が丸くなっているため、端は手作業で刈り取らなければなりません。

機械が入っていけない場所は手に鎌を持って一株一株刈り取っていきました。

田んぼは水でぬかるんでいる所が多く、足が抜けなくなります。

御餅の中に足を突っ込んだかのように本当に抜けなくなります。

(後で足の抜き方のコツを教わって抜けるようになりました)

そんなぬかるみの中でずっと中腰の姿勢なのですぐに疲れてきます。

でも農家のベテランの方々は疲れも見せずにやり続けていて本当に凄いなと思いました。

(稲の切り株の上を歩くという疲れにくいコツもある事が後で分かりました)

また、稲刈り機に溜まった30kgの袋を軽トラまで運ぶのも本当に大変でした。

硬い地面の上でも30kgの荷物を運ぶのは大変ですが、ぐちゃぐちゃなぬかるみの中なのでなおさらでした。

それと、どうしても雑草がたくさん生えてくるので草刈りもやりました。

でもこれも地味に大変で結構疲れる仕事でした…。

こんなに大変な作業、全部手作業は無理だ…と痛感しました。

僕は無農薬自然栽培が好きなのですが、やはり現実的には除草剤や農薬は使わざるを得ない、と思わざるを得ませんでした… そりゃ誰でも農薬は使いたくはない… けれど人力で草を刈る作業がどれだけ大変か… 一人で刈るには時間も体力も足りないし、人を雇って雑草を刈るほどの経済的な余裕もない…

これだけの重労働をしてるんだから稲作は儲からなければやってられないと心から思いました。

しかし、現地の農家の方の話によると、お米約30kgをJAに約1万円で納めるというのが基本で、稲刈り機が200万円するし、それ以外にも田植え機や耕す機械、乾燥機など諸々の初期費用が約1000万円以上するらしい… なので稲作で生計を立てる事は難しいそうだ… そんなこんなで、農家では親自身が子供には農家を継がないで別の仕事をするように勧めている家庭もあると聞きました…

僕が今回関わったのは山間部の棚田での稲作でしたが、平野部の稲作なら、手作業に頼らずに大規模に機械でできるので、ちゃんと稲作で生計を立てる事ができるのかもしれません。

棚田での稲作は凄く便利な稲刈り機を使っても大変でした。

そこで思ったのは、稲作よりもこんな山の中に田んぼを作った人はどんだけ凄いんだと言う事でした。

山の中腹に田んぼを作ったのはおそらく、軽トラやクレーンもない時代だったと思います。昔の人は凄いなぁと思いました。