我慢をやめる生き方へ

我慢することをやめ、やりたくないことはやらない生き方を貫いていきたいと思います。

映画評論その7 もののけ姫

もののけ姫を初めて見ました。

凄く奥が深い映画だと思いました。いろいろな意味がたくさん込められているような感じで、作者が伝えたかった事を全部洞察できなかったような思いが残っています。

この映画ができたのは1997年でしたが、当時は統一教会という宗教を信じていた影響もあると思うのですが、「狼が喋る」というシーンだけを見て、(ありえない…)と思って見るのを止めていました。

今は動物が喋ったり動物と人間が対話できることを受け入れられるようになったので、違和感なく見ることができました。

見てすぐ環境問題系の映画なんだなと思いました。

でも、エボシさんの善悪両面性(森林を破壊しているけれど、らい病らしき人達を匿ったり、売られた娘の買い戻しまでやっている)を見たとき、環境保護を取るのか、人の保護を取るのか難しいところだなと思いました。

あと、猿や猪の声がこもっていて正確に聞き取れなかったのが残念でした。

登場人物が多くて名前や立場がこんがらがってなかなか理解できませんでした。

特にジコ坊、師匠連、ジバシリ、唐傘連、天朝って一体何者なんだろうというのが最後まで分かりませんでした。

分からない事を分からないまま最後まで見ましたが、日本語字幕を付けて二回目を見ました。

確かに日本語字幕を付けると何をしゃべっているのか正確に分かるようになりましたが、一回目に見た時の面白さはありませんでした。やっぱり映画は一回目でちゃんと理解したいなと思いました。

二回目を見終わった後に、ネットでジコ坊やジバシリ、天朝などを調べて、やっと理解できるようになりました。

ネットで調べてみて、シシ神を天皇家が殺そうとしていたんだということが分かりました。というか、結局、天皇家がシシ神を殺したということになるんですよね?実行犯がエボシで教唆犯が天皇家?ということになるんでしょうか。

ある意味、天皇家批判とアイヌ擁護というような見方もできる映画だと思いました。

そういう映画がGHQ傘下の電通や読売新聞などの協力の元で公開されたというのは凄いことだと思いました。