映画評論その8 パラサイト 半地下の家族
アカデミー賞作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞受賞と、ある意味映画界で最高評価を受けている作品です。
日本以上の競争格差社会と言われる韓国の貧困層を描いた映画だということで見てみました。
しかし…
これは今までで見た中で最悪の映画でした。
途中で見たくなくなるようなつまらなさはありませんでした。
むしろ、ストーリーは僕の予想を上回る悲惨さで、退屈することはありませんでした。
でも後味が悪すぎます。ストーリーが悲惨過ぎだと感じました。
韓国映画では「シュリ」「シルミド」を見て、ストーリー展開の凄さや究極の悲劇を描かせたら韓国映画は最高ではないかと思っていました。
今回もストーリー展開は物凄いし悲惨さという点でもシュリやシルミドを上回っていました。
でも「感動」とか「美しさ」とか「深い気づき」が全くなく、重苦しいだけだったと思います。
別にハッピーエンドにして欲しいわけじゃないんですけど…
それほど今の韓国社会には夢も希望も経済的逆転もないのかもしれません。
この作品がアカデミー賞の主要4部門受賞だなんて…
アカデミー賞はどれだけ頓珍漢な評価基準をしているんだろうと思いました。
アカデミー賞主要4部門を受賞させることで世界的にヒットさせて、庶民の脳内に悲惨な映像を刷り込みたかったのかなと勘繰りたくもなります。
とにかく、この映画は見る時間やお金が無駄になるし、それ以上に脳内に悪い映像や物語を刷り込み、見た人の人生を悲惨な方向へ誘導する力があると思うので、できるだけ見ない事をお勧めします。
追記
良かった点も上げないと片手落ちですね。1つだけありました。
それは北朝鮮の国営放送のニュースキャスターの物まねギャグでした。ここだけは笑いました。