我慢をやめる生き方へ

我慢することをやめ、やりたくないことはやらない生き方を貫いていきたいと思います。

書評その100 ニートの歩き方 pha(ファ)著

日本一のニートニート界の第一人者とも言われるphaさんの著書、初めて読ませて頂きました。とても読み易くて面白かったです。287ページと比較的分厚い本だったのですが、苦も無く読めました。

著者は働くのが嫌いで面倒臭がりな性格で、しょっちゅうだるくなっています。僕と性格や価値観、主張が全く同じだったので読んでいて心が安らぐようでした。まさに多くの日本のニートの苦しみや悩みや主張を代弁して下さっていたと思います。

著者と僕は性格や価値観、労働観こそ同じなのですが、大きく違ったのが能力面でした。

著者は京大卒で自分でコードを書いてウェブサービスを作って売ったり、新しいコンセプトのシェアハウスを開発して運営したりと多彩な能力を持っています。これが多くのニートと違うところだなと思いました。普通のニートには何の才能も能力も意欲もないのが普通ですからね。

しかも著者は努力や頑張りや我慢が嫌いです。僕もですけど。なので著者は京大に入るのも努力や我慢や頑張りで勉強していたわけではなく、受験勉強を楽しんでいるうちに偏差値が上昇してしまい、自然と入学できたそうです。プログラミング言語も作りたいウェブサービスができて、それを作るために自然と覚えてしまったようです。シェアハウスも京大時代に住んでいた学生寮の居心地が良かったので、それに似た物を作ろうと思って作ったそうです。そんなわけで、著者の活動は努力や根性や我慢とは無縁の楽しさから発生したものばかりでした。

この本が出たのは2012年ですが、その時点で著者の主な収入源はサイトからの広告収入(アフィリエイト)で、月に8万円ほどあったそうです。ですから今はもっと増えているでしょうね。

それ以外にはウェブサービスを作って売ったり、せどり(転売)の収入などがあったそうです。

著者がニートに紹介していた収入源としては、広告収入(アフィリエイト)、せどり(転売)、治験(新薬の人体実験)、モニター(商品を試して感想を言う)などでした。

ただ、アフィリエイトせどりも作業がだるくて大変なのですべての人ができるものではないと言っていました。

そういった意味で、この本の唯一の弱点は働かないでいかに月数万円の収入を得るかという方法があまり書かれていなかったことです。

あと著者の凄いところは気前がいいところです。著者自身もそこまで裕福ではないのに、自分よりも貧乏なニートに気前よくお金や食べ物をしょっちゅうあげています。

そこが僕との大きな違いだなと思いました。

僕もそこは見習っていかないといけない部分だなと思いました。

 

著者推薦図書

闇金ウシジマくん真鍋昌平著)

・この世でいちばん大事な「カネ」の話(西原理恵子著)

・「ニート」支援マニュアル(工藤啓著)

・働くことがイヤな人のための本(中島義道著)

・青空人生相談所(橋本治著)

・人間臨終図巻<新装版>全四巻(山田風太郎著)

・Bライフ 10万円で家を建てて生活する 高村友也著

・貧乏人の逆襲 増補版(松本哉著)

・情報の呼吸法(津田大介著)