我慢をやめる生き方へ

我慢することをやめ、やりたくないことはやらない生き方を貫いていきたいと思います。

書評その125 ポリネシアン・セックス 吉沢明歩著

人気アダルトビデオ女優である著者が、男にとっても女にとっても満足できるセックスについて、とても分かり易く解説してある本でした。

 

僕はこの本を読んでこれは凄い本だとすぐに思いました。けれどしばらくの間、この本の書評を書くかどうかを躊躇っていました。

なぜかと言うと、僕自身、セックスの相手がいない期間が数十年間もあり、その期間は筆舌に尽くしがたいほど精神的に苦しかったからです。

今やセックスのパートナーがいない人、パートナーがいてもセックスレスになっている人の方が多数派であり、ポリネシアンセックスに関する書評など書いても、相手がいない読者がこの記事を読んだ場合、傷付くだけではないかと思ったのです。

ポリネシアンセックスなんてリア充のみに許された特権・贅沢であり、多くの人の役に立たない記事になるばかりか、余計に落ち込むのではないかと思ったからです。

 

それなのになぜ書評を書こうと思ったのかというと、この本の内容が少しでも広がっていけば、セックスが嫌いな女性が好きになったり、セックスに興味がなかった女性が興味を持ったりして、セックスしてみようかなと思う人が増えるような気がしたからです。

セックスしてみようと思う人が増えれば、恋愛も結婚も出産も増えて、今パートナーがいなくて困っている人にもチャンスが増えていくように思ったからです。

(ちなみに僕にはパートナーはいますが、生活保護ですから経済的にリア充ではありませんし、出産後は育児が大変過ぎてほぼセックスレスになっていますから性的にもリア充ではありません)

 

ポリネシアン・セックスと言うのは、太平洋のポリネシア地域に伝わる伝統的なセックスで、一言で言うと静かで穏やかなセックスです。

この本では正式なポリネシアン・セックスの作法についてよりも、著者が日本人向けにアレンジした実践しやすいやり方が紹介されていました。

著者がお勧めする吉沢明歩ポリネシアンセックスのやり方は、

①まず、お互いが全裸になって横たわり、向き合う。

②30分間、相手に触れてはいけない。黙ったまま、見つめ合う。

③30分経ったら、ゆっくりと愛撫を始める。

④挿入後は、抱き合ったまま、できるだけピストン運動はしない。

ややこしい作法は削ぎ落して著者が勧める作法はこれだけです。たったこれだけです。難しいテクニックは何もいらないのですから驚きです。

しかし、この本にも書かれていましたが、この①~④をやると、過去に経験したことのないような強い快感と深い満足感が女性にも男性にも訪れることになるそうです。

僕はまだ体験したことはありませんが、著者は1回目でいきなり体験できたそうです。

相手とエネルギー(精気)や「気」を交換・循環できているような感覚を体験したそうです。

著者曰く「マジでヤバい」らしいです。

 

本来のポリネシアン・セックスは下記のようにやるそうです。

①セックスは5日に1回程度。

②残りの4日は、性器を刺激しない愛撫だけに留めておいて、気分を高める。

③セックスするときは、前戯や抱擁や愛撫に最低1時間はかける。

④挿入後、30分はピストン運動しない。

参考図書:ジェイムズ・N・パウエル著「エロスと精気(エネルギー)ー性愛術指南」(法政大学出版局

 

ポリネシアン・セックスに最適な体位

男性が女性の左側に寝る。

女性は仰向けになる。

男性は右側を下にして横たわる。

男性が女性の左足を持ちあげ、股間を寄せて挿入し、女性の左足を男性の腰に下ろす。

30分もじっとしているわけですから楽な体勢にするということだそうです。

 

著者は「セックスは痛いだけ」「彼氏や夫を喜ばせるための義務」「早く終わってくれるまで我慢する」だけだと思って来た女性がこの本を読んで新しい世界を体験できることを願っていました。

まずは僕自身も実践して体験してみたいと思います。

でも赤ちゃんがすぐに起きてしまうから実践できるのはだいぶ先でしょうけど…(^_^;)