ひきこもりその4 ひきこもり当事者が求めているものとは
先日またひきこもりの集まりに行ってきました。
全部で15人弱で、ひきこもり当事者・元当事者は三分の一、三分の二はその親御さんが来ていました。
今回はベテランの元当事者が中心となっていろいろな人に話を振ってくれたので、すべての人がまんべんなく発言でき、とても気持ち良かったです。
僕は個人的にはやっぱり限られた人ばかりがしゃべるよりもいろいろな人の話が聞きたいので助かりました。
親御さんの参加者が多かったので親御さんの話が多かったのですが、僕はやっぱり当事者や元当事者の話が一番参考になりました。必ず何がしかの気付きがあります。
今回も、行ってみようかなぁ…と迷っていた組織があったのですが、そこに以前行っていた人や現在行っている人がいて、よさげな感触を得られました。
いつも感じるのは、どの集会も参加者が少ないよなぁということです。今回も15人程度でした。
日本全国にはひきこもりが約120万人いると言われています。(2019年の内閣府の調査)
つまりだいたい人口の1%です。そう考えると僕の住んでいる東京都練馬区の人口が74万人なので練馬だけでも7400人ほどいる計算になります。それにも関わらずこういう集まりに来る人はいつも20人程度。
という事は、ほとんどのひきこもりとその親御さんは孤立して一人で苦悩を抱えているような気がします。悩んでいないひきこもりは多分いないような気がするので…
政府のひきこもり対策というと、いかに働かせるか、金食い虫をいかに納税奴隷に仕立て上げるかだけにフォーカスし過ぎていると思います。多分、将来の生活保護受給者の急増を恐れているだけだと思いますけどね…
僕は政府のひきこもり対策は的外れだと思います。
まずはひきこもり同志の横の繋がり、親同士の横の繋がりを作ることも大事なような気がするんですけどね。一番いいのが、ひきこもりが元当事者に繋がることだと思います。
ひきこもりが求めているものは人それぞれだとは思いますが、僕が思うに、
1、お金
2、ひきこもり同志の横の繋がり(友達、同志)
3、元ひきこもりの人との縦の繋がり(先輩、師匠、お手本)
4、基本的人権(働かない権利、学校に行かない権利)
5、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利
これらがひきこもりが求めているものではないかと思います。就労圧力や登校圧力を求めているひきこもりは1割以下だと思います。
例えば最低賃金が時給1万円だったらひきこもりの人数は激減すると思うのですがどうでしょうか。時給1万円だったら働かなきゃ損だと思う人は増えるはず。
時給1万円が無理だとしても、ヨーロッパやアメリカやオーストラリアと同程度の時給1600円程度を最低時給にして欲しいもんです。