ひきこもりその23 ひきこもり当事者が求めている支援とは
先日ひきこもりの集まりに行きました。
そこは当事者だけでなく支援者側の人も何人か来ているのですが、そのうちの一人から、ひきこもり当事者はどのような支援を求めているのでしょうか、という質問がありました。
普通はひきこもり当事者がどんな支援を求めているか聞いてくれる人はほぼいないので、そういう質問を投げかけてくれる支援者さんがいらっしゃるということに驚きと嬉しさを感じました。
今回はこれについて考えてみたいと思います。
ひきこもり当事者と言っても、状況や性格や抱えている問題などは千差万別なので、誰にでも当てはまる支援というものはないのではないかというのが僕の基本的な思いです。
ひきこもりが千差万別なのではなく、人間という存在自体が千差万別なんだと思います。
そこから考えると、ひきこもりをどう支援して行くかといったテーマは、やはり一人一人に何を求めているのか、あるいは何の支援も求めていないのかという基本的なところから聞いていくこと抜きには何も始まらないのではないかというのが僕の思いです。
しかし、そうは言ってもひきこもり当事者にも共通点はあり、共通して困っていることはあると思います。
今までいくつかの当事者集会に行ってみて感じてきたこともあるので、思いつく限り列挙してみようと思います。僕個人の主観的な要素も強いですが。
1、金銭的支援
ひきこもり当事者はほとんど経済的余裕がありません。なぜなら働いてないからです。電車で移動するのも躊躇する場合の方が多いのではないかと思います。交通費すらないからひきこもりを続けざるを得ないという経済的事情もあります。
お金がないなら働けばいいという考え方もありますが、いろいろな事情(うつ病や精神障害など)で働けない場合が多いと思います。
貯金だけで生きていけるレベルのお金があれば働かなくても生きていけるのではないかと思います。
一生食べていけるだけのお金が欲しいですね。そうしたら生活保護も抜け出せますし。
2、友達作り支援
ひきこもりは孤立していて孤独な状態でいることが多いと思います。家族からも誰からも理解されず、一人で苦しみを抱えて悩んでいる人も多いと思います。そういう人同士が知り合って交流したりして、苦しみや悩みを理解し合える仲間ができたらいいなと思います。
3、パートナー作り支援
ひきこもりは人一倍傷付き易い人が多いし、社交不安障害や強迫性障害、退却神経症、発達障害やうつ病などいろいろな精神的なハンディを負っている人が多いと思います。パートナーを作るために社交の場に出ていくことも難しいし、社交の場に出ても自分から声を掛ける勇気がない人も多いと思います。そういう人でもパートナーを得られる様な支援があると素敵だと思います。
4、親子関係に関する支援
親との関係が悪いひきこもりは多いと思います。親と冷戦状態だったり、逆に口論が多かったり、親から暴力を受けている人もいたり、親から虐待されていたり…
虐待した親は基本的に自分は虐待なんてしてない、ただ躾をしただけだ、親としての義務と責任を果たしただけだと思っている人が多いのではないかと思います。僕の親もこのパターンですね。
そういう親を教育して、自分の子育ては間違っていたんだ、良かれと思ってやったことが全部裏目に出て、結果として虐待になっていたんだと認識させて、子供に謝らせる支援というのがあってもいいのではないかと思います。
謝らせるだけで許せる人だけではないと思います。
親からレイプされたような人は謝罪だけでは許せないと思います。
そういう人は親を刑務所に送って服役させるために裁判に勝つための支援が必要だと思います。
5、一人暮らし支援
経済的な事情で親元で暮らしているひきこもりも多いと思います。親から虐待されているのにお金がないから家から出ていけないで、虐待されっぱなしと言う人も多いと思います。そういう人が親から離れて一人で暮らせるように生活保護などで支援できたらいいですね。
6、何もしない支援
もういいかげんほっといてほしい、そっとしておいてほしいと思っている人もいると思います。そういう人には余計な手出しはせずに温かい目で見守ってあげるのがいい場合もあると思います。
7、就労支援
ほとんどのひきこもりは就労支援は嫌いだと思いますが、中には極稀に就労支援を受けたいと思っている人もいるのではないかと思います。
8、自死支援
自殺したいけど勇気がなくてできなくて困っているひきこもりは少なからずいると思います。そういう人用に作られた自死施設があったらいいなと思います。その施設では自死用のピストルや自決用手榴弾が自由に使えるようになっていたりしたらいいなと思います。
7777の意味…あなたが今進んでいる道は正しい道です。