我慢をやめる生き方へ

我慢することをやめ、やりたくないことはやらない生き方を貫いていきたいと思います。

書評その85 誰も教えてくれない 大人の性の作法(メソッド) 坂爪真吾・藤見里紗著

タイトルが凄かったので期待したのですが、書かれていたことはオーソドックスな内容でした。

一つ印象に残った事は、坂爪さんが若かった頃、高齢者福祉の勉強のために施設でボランティアをしていたそうです。

そこでは坂爪さんだけが20代の男性だったこともあり、高齢のおばあさんたちに大人気になったそうです。そのことで坂爪さんは大きな自信や自己肯定感を育むことができたらしいです。

恋愛に必要不可欠な自信や自己肯定感をこういう形で育むのも悪くないという話は面白いアイデアだなと思いました。

あと僕はピルという薬をほとんど知らなかったのですが、生理痛の緩和にも効くというのは初耳でした。ピルと言えば避妊薬という認識しかなかったのですが、生理を軽くし、痛みも取り除けるという副作用もあるらしく、そんな使い方もあるのかと思いました。

全体としては男女間でのコミュニケーションが大事という結論に落ち着いていました。

僕としてはそのコミュニケーションをどうするかという話こそ知りたかったのですが、ページ数の関係かそこまで踏み込んだ話は少ししかなく、モヤモヤしたまま本が終わってしまいました。

ここからは僕の推測なのですが、柔軟な倫理観をお持ちの坂爪さんに対し、藤見さんは意外と保守的な倫理観だなと感じました。それゆえに突っ込んだ話までは深まれなかったのかもしれないとも感じました。