日常生活その22 日常生活に潜む奇跡
昨日、就労移行支援事業所という所に行って、労働についていろいろお話を聞いてきました。障害者雇用だと残業を免除してもらえる会社もあるという話もありました。
例えば残業するにしても1日30分以内にしてもらえるとか。
そういう話を聞きながら、今やっている子育てのことを振り返っていました。
とにかく赤ちゃんがよく泣きます。
感覚としては30分おき、10分おきに泣くような感じがします。
そのたびに授乳したり授ミルクしたり、哺乳瓶を洗ったり煮沸したり、おしっこさせたりうんちさせたり、おむつを取り替えたり、ゲップさせたり…
とにかくかなさんが大変です。
僕は夜暗いときに連続で6時間以上眠らないと翌日が全部ダメになるので、夜中は別室で寝させてもらっていますが、かなさんは夜中に1時間おき、良くて3時間おきに起きて授乳しています。
かなさんの生活を見ていると、1日8時間労働というレベルを大幅に超えていると思います。
多分、1日20時間は働いていると思います。赤ちゃんが寝てくれた5分、10分程度の休憩は頻繁にとっていますが、連続した休憩や休養というものがないのです。
少なく見積もっても1日16時間は働いていると思います。保育士のような仕事だと思います。
しかも毎日。
それで総労働時間を計算してみました。
1日16時間×30日=480時間。標準労働時間が月160時間(1日8時間×20日)なので、時間外労働は480-160=320時間です。
労働災害認定される過労死ラインが時間外労働月80時間以上なので、もはや生きているのが不思議な世界に入っています。
僕はかなさんにつくづく、よくぞ生きてくれているなと思います。
朝起きてかなさんを見に行ったら布団で冷たくなっていたとしても全く不思議ではない世界です。
そう思った時に、あぁ…今日もまだかなさんが生きてる…死んでなかった…良かった…と感じます。
かなさんは肉体が限界を迎えても頑張ってしまえるようなんです。
若い時にも盲腸に気付かなくて死ぬ寸前まで行っていたり、子宮系の病気でも我慢し過ぎて発見が遅れて死にかかっています。
そういったことを知っているので、かなさんが今見た感じ元気そうでも決して油断はできないと思っています。
赤ちゃんが成長してかなさんの睡眠時間が取れるようになるのか、それとも赤ちゃんが成長する前にかなさんが限界を迎えるのか、日々「かなさんがまだ生きている」という奇跡を目撃しています。
かなさんと一緒に生活できる日々はいつまであるか分からない、だから1日を噛み締めながら体験していこうと心を新たにしました。
そんな中、赤ちゃんもギャン泣きが減り、困った顔も減り、笑顔が増えてきました。明るい兆候は出てきているので、少しずつではあってもいい方向へ進んでいるんだと思います。