我慢をやめる生き方へ

我慢することをやめ、やりたくないことはやらない生き方を貫いていきたいと思います。

ついに施設を退去します。

ついに今日5月11日を以て横浜市生活自立支援施設はまかぜを退去する事になりました。

本当は千葉県南房総市に引っ越す5月15日に退去しようかと思っていました。

引っ越す前に彼女のご両親やご兄弟にご挨拶するために岡山県までお伺いするので、施設に外泊許可をもらおうとしたのですが許可が下りませんでした。夜勤等の仕事でなら外泊許可が下りるようですが、私用となるとお葬式とか特別な用事でない限りダメだそうです。

と言う事でやむを得ず今日退去し、今日の夜行バスで岡山県に行く事になりました。

 

いざ退去となるとちょっと寂しいですね…

もっといろいろな人と話しておけば良かったなぁと思います…

昨日、かねてから話し掛けたかった人にやっと話し掛けられました。

その人は50歳ぐらいの男性なのですが、よくお風呂場で見掛けました。

その人は妙に身体が引き締まっていてムキムキなんです。なんでなのかなぁ、肉体労働系の人なのかなぁとかいろいろ思っていました。前にエレベーターの中で一言二言交わした時は施設に対する愚痴をおっしゃっていてその時はあまり深くは話せませんでした。

昨日、筋肉が凄い事やその理由を思い切って聞いてみました。

そしたらその筋肉は肉体労働の結果ではなく、なんとサーフィンが原因だとの事でした。

サーフィン歴20年以上と言うベテランでした。色白で顔も日焼けしてなくてシミもないのでビックリしました。

インストラクターの資格もあって長い板も短い板も手でつかまるやつも全部教えられるとの事でした。

波を求めてアメリカやハワイまでも行っていたそうです。

好きな事を仕事にしたいと思っている僕はすかさず、サーフィンのインストラクターを仕事にはしないんですかと聞いてみました。

本気で学びたい人には誰にでも教えるけどわざわざインストラクターとしてお金を取ろうとは思わないとの事でした。いやはや…カッコいい…

普段の仕事は一級建築士として某大手一流企業にて設計の仕事をしてたそうです。ディズニーランドやシーの設計の一部にも携わっていたそうです。そういう仕事もやりがいを持ってやってたんだなと分かりました。

でも詳しく聞けませんでしたが、なんか貯金を全部盗まれてしまったらしくて、その結果この施設に来る事になったらしいです。

そんないわゆる勝ち組だった人でさえもこんな所にまで転落してしまうんだなとビックリしました。

 

あとはなぜかお風呂場でいつもわざわざ僕の隣に座って来る道を極めた系のおじさん。

最初はそのカラフルな皮膚にビビっていました…

(なんでいつもわざわざ俺の横に座って来るんだろう… お湯が掛かったとか泡が飛び散ったとか因縁付けられて脅迫してくるのかな…)とか思っていましたが、所持金はないし、施設内では脅迫も難しいだろうと思い、気にしない事にしていました。

でもなぜかいつもお風呂の時間が一緒でなぜかいつもわざわざ僕の横に座って来るので、気になっていました。

今思うと話し掛けておけば良かったなぁと思いました。

道を極めた系の人とは話した事がありません。道を極めた人の中にも本当にいろんな人がいらっしゃるはずでひとくくりにはできないとは思いますが、一般人との考え方の違いなんか興味深いと思います。

よく考えてみたら、彼らは今の日本社会を良しとせず、それに対して迎合せずに共存していると言う意味では、僕は一般人よりももしかして考えている事が分かり合えるのではないかと思いました。

でも結局話し掛けられませんでした…

若い頃は人に話し掛けるのが苦手で、今はもう克服できたと思っていましたが、まだまだだったんだなぁと思いました…

気になる人にはなかなか話し掛けられない、気にならない人には話し掛けたいとは思わない…結局誰にも話し掛けない…。そんな人生だったなぁと思いました。

好きな人であればあるほど話し掛けられない、と言う人はいますか。僕はそうでした… 小学校、中学校、高校、大学、いつも話し掛けられなかったなぁ… 若い時代をドブに捨ててしまったようで悲しいですね… でもあの頃はあの頃で必死にベストを尽くしてはいました…それでも話し掛けられなかったんだからしょうがない… 

 

ちなみに波は千葉県よりももうちょっと北の茨城県の方が良いらしくて少しガッカリしました…

サーフィンを20年以上もやってると死にかけた事が3回もあったそうです。それでもやめないほど好きな事って凄いですよね。

楽しい事をしながら死んでしまうって最高じゃないですか。わざわざ自殺なんてしなくてもサーフィンをやりまくればその結果として死ねてしまう。一石二鳥ですね。でも毎日サーフィンするだけのお金があれば死にたくはならないとも思いました。

サーフィンをやってる人はみんな髪を金色に染めてるイメージがありましたが、染めない生き方もありなんだなとも思いました。

 

施設は良い事ばかりじゃないです。一人暮らしの頃は夜中に目が覚めるなんて事は一年に一回あるかないかでしたが、ここではほぼ毎日夜中に目が覚めます。理由は分かりません。多分二段ベッドの下で寝てるおじいさんの大音量のいびきだと思います…

今日も夜中の4時に目が覚めて、寝付けなくなってこの記事を書きました。でも夜10時には寝たので6時間は眠れました。だから最低限の睡眠時間は確保できてはいます。