我慢をやめる生き方へ

我慢することをやめ、やりたくないことはやらない生き方を貫いていきたいと思います。

恋愛に対する恐怖

ふと、インスピレーション的に自分の中の無意識に気付きました。

他の人から見たらそんな事?と思われるようなものかもしれませんが、僕にとっては悩みの核心部分に関わる物凄く大きな事でした。

それは「恐怖と不安」に関する事です。

よく、「恐怖や不安」を動機に行動すると上手く行かず、「喜びや愛」を動機に行動すると上手く行く、という話を聞いてきました。

僕の中には、お金がなくなる恐怖と路上生活しなければならない不安があり、その恐怖と不安には気付いていました。

それに対しては、最悪、路上生活でも良い、テントと寝袋とコインシャワーがあるさ!と思う事でお金がなくなる恐怖は受け止める事ができるようになりました。

しかし、今回気付いた恐怖というのは、なんと!恋愛に対する恐怖でした!!!

まさか、まさか、恋愛を恐怖していたとは…。

恋愛したいしたいと思いながら、なかなか恋愛できなかった原因、それは恋愛に対する恐怖があったんだと気が付きました。

恋愛したいというアクセルと恋愛するとやばいというブレーキを両方踏んでいて、ブレーキが焼き切れて煙が出るほどになっていたのです…。

恋愛に対するブレーキの中で一番大きいのが、セックスに対するブレーキ、子供を作る事に対するブレーキです。

恋愛してしまうとどうしてもセックスはしたくなってくる、そしてセックスしたら子供ができてしまう、でもこんなに貧乏でどうやって子供を育てられるんだろう…。

今の日本という国で生まれた子供が果たして幸せになれるんだろうか…。

小さい頃から受験競争にさらされて、遊びたくても遊べずに塾に行かないといけない…。学歴がなければよほどの事がない限り低賃金労働をせざるを得ない可能性が高い…。魅力競争に負けてしまったら恋愛もできない…。社会に出たら同僚との成果競争、上司からのプレッシャー…。子供が幸せに生きていけるとはとても思えない…。いじめ、病気、過酷な労働、重い税金と社会保険料、過酷な住宅ローンと家賃…。

子供を産んでしまうと子供にそんな人生を押し付ける事にならないだろうか…。

どんなに表面的に幸せそうに見える人もよくよく話を聞いてみると、ほとんどすべての人が何らかの悩み、苦しみ、悲しみを抱えながら生きている…。つまり、ほとんどすべての人が苦しんでいる。という事は、生まれてきた子供もよほどの事がない限り、苦しむ事になる。苦しい人生を歩むことになる。

自分がセックスして気持ちよくなりたいからというたったそれだけの理由のために、生まれてきた子供にそんな苦しみを押し付けることが許されるんだろうか…。

自分の人生を振り返ってみると、僕の事を好きになってくれた女性も何人かいました…。

でも、相手の好意が分かってしまうと、逆にプレッシャーを感じ、その人と話しにくくなり、だんだん呼吸が苦しくなってしまう…。そして逃げるように離れて行くというような事がありました…。その時はなんで呼吸が苦しくなるのか、その理由が分かりませんでした…。

僕は父親を尊敬していました。凄く頭の良い人だったんです。とても将棋が強い、いわゆる地頭がいい人でした。飛車角落ちでも何度やっても勝てませんでした…。そんなお父さんでさえ、お金を稼ぐ事に苦労している…。そしてお金がない事でお母さんが生活のやりくりに苦労し、支払いができるかできないかのストレスにさらされている…。そのストレスに耐え切れず、父親の安月給をなじる…。そして夫婦喧嘩が始まる…。あぁ…、安月給しか稼げないと奥さんを幸せにする事はできないんだ…。安月給しか稼げないと奥さんからの尊敬を受ける事もできないんだ…。社会ってそんなにもしんどいところなんだ…。会社で働くってそんなにも辛い事なんだ…。お父さんだって必死に頑張っているはずだ…。でもその頑張りは会社にも認められない…。奥さんにも認めてもらえない…。誰にも認めてもらえない…。どんなに愛し合っていた夫婦でもお金が足りなくなればこうして夫婦喧嘩と暴力と虐待の絶えない地獄家庭になってしまうんだな…。悲しい…、辛い…、苦しい…、生まれてこなきゃよかった…、早く死にたい…、なんで生まれてこなきゃいけなかったんだろう…。

小学校の頃からこんな事ばかり考えていました。

恋愛したい、恋人を作りたい、という強い思いと共に、恋愛して恋人を作ってもしセックスしてしまったら…。もし妊娠してしまったら…。中絶しなければならないんだろうか…。中絶費用っていくら位掛かるんだろう…。中絶って凄く痛くて苦しくて精神的にも辛くてトラウマにもなるらしい…。好きな女の子にそんな苦しみを押し付ける事はできない…。じゃぁセックスしたいという欲望を我慢できるだろうか…。いや…、なかなか我慢できないだろうな…。じゃぁそもそも恋愛しなきゃいいのか…。女性の事は一切考えない事にしたらいいのかな…。まずはお金をしっかり稼げるようになって、好きな女性を幸せにできるだけの収入を持てるようになる事が先だ…。

 

こういう悩みをずっと抱えて生きてきましたが、今の自分のままでも恋愛できる可能性を見出す事ができました。それは、子供が欲しいと思っていない女性や子供のできない体の女性、またはお金に余裕のある女性と付き合えばいいと思うようになりました。

そんな都合のいい話あるわけない、そんな条件の女性なんているわけないと思い込んで生きてきましたが、日本だけでも6000万人の女性がいます。価値観が多様化し、子供が作りたいと思えない女性や不妊症の女性も増えてきているし、経済力のある女性も増えてきました。僕も希望を捨てずに生きて行こうと思いました。