我慢をやめる生き方へ

我慢することをやめ、やりたくないことはやらない生き方を貫いていきたいと思います。

大学時代その10 キリスト教との出会い

※もう20年も前の事を断片的で不確かな記憶を思い出しながら書いているため、正確
な記述ではないことをご了承下さい。

(なんか最近やたらと宗教の人に声掛けられるようになったよな…。俺ってそんなに宗
教っぽいかな…。すべてに厭世的になってちんたらゆっくり歩いてるから早歩きの人に
比べたら声掛け易いのかもしれないな…。)

東京、荻窪駅にて。

小柄なおばさん「あのすみません…」

大輔「はい」

小柄なおばさん「聖書とかキリスト教には興味ありますか?」

大輔「あります。キリスト教に限らず、宗教全般に興味があって、学生の間に一番いい
宗教を見つけようと思っているんです」

小柄なおばさん「そうですか!じゃぁ、これから一緒に教会に行きませんか?」

大輔「はい、分かりました」

それから、一緒に徒歩10分くらい話しながら歩いていく。

(このおばさんは悪い人じゃなさそうだよな…。俺が小さい頃から病気や怪我でお世話になってきた東京衛生病院も確かキリスト教だったと思うし、そこの人たちもみんないい人だった…。暴力主義の俺の父親とは正反対の優しさと愛情に満ち溢れた感じの人が多かった…。キリスト教って何となく優しさを感じるし、やっぱ悪くないよな…。)


教会の前まで辿り着く。

大輔(へぇ~…。こんなところに教会なんてあったっけ…。一回ぐらいは前を通ったか
もしれないのに今まで全く気付かなかったな…。ナニナニ?イエス之御霊教会?之御霊
ってなんて読むんだろう…。)

小柄なおばさん「ここです。どうぞ、入ってください。」

大輔「お邪魔します…」

(へぇ~…。綺麗な所だな…。)

(うわっ…!? 何なんだあの人…!? なんか変な言葉喋ってるぞ!? あれは何語
だ!? 英語でもないし、フランス語でもないし、ドイツ語でもない…。スペイン語
ポルトガル語でもないことは分かる…。アジア系の言語でもなさそうだ…。何となく
ヨーロッパ系の言語っぽい雰囲気を感じる…。何語かな…。ギリシャ語かな…。なんで
日本人なのにあんな訳の分からないマニアックな言語をペラペラ喋れてるんだ…。なん
であんな訳の分からない言語で独り言言ってるんだ…。)

小柄なおばさん「どうぞ、こちらへ」

大輔(なんだこの水場は…。赤ちゃん用のプールもあるし…。何するんだろう…)

小柄なおばさん「じゃぁ、まずは洗礼からしましょうか」

大輔「ええっ!! 水掛けられるんですか!?」

小柄なおばさん「はい。ちょっとだけですよ。」

大輔「いや、ちょっと待ってください!やっぱ僕いいです!水に濡れるのは嫌です。ま
だこの教会に入ると決めたわけじゃないので、いきなり洗礼はまだいいです!すみませ
ん、もう帰らせて頂きます!」

教会から出ていく…。

大輔(ふ~…。いやぁ~…。それにしてもいきなり洗礼からかよ…。普通教会に入会す
るって決めてから洗礼するっていう順番じゃないのか?俺はただ見学に来ただけなのに
、いきなり洗礼っていうのはちょっと話が速過ぎだろ…。なんか中で男性が変な言語で
独り言言ってたし、よく分からないことだらけだからもういいや…。)