我慢をやめる生き方へ

我慢することをやめ、やりたくないことはやらない生き方を貫いていきたいと思います。

「ありのままの自分を受け入れる」その23 2020年の総括

昨年の自分の歩みを振り返って、これからの歩みに生かしていこうと思います。

 

1月

・毎日ブログに記事を投稿することを決意

統一教会時代の振り返り

・スピリチュアルな世界(神、波動、宇宙など)の探求

 

2月

・坂爪圭吾さんのライブ、お茶会に参加

・ワクチン(予防接種)について調べる

発達障害につてい調べる

事実婚について調べる

・出産、育児について調べる

 

3月

・コロナについて調べる

放射能原発について調べる

・障害者と性について調べる

 

4月

・コロナの真相に気づく

・自己受容への取り組み

・子供の誕生

・スピリチュアルな世界(神、波動、宇宙など)の探求

 

5月

・母親との決別(勘当)

・福祉事務所の就労支援担当者からの就労支援の本格化

天皇家に対する気づき

・子育ての始まりと、すぐに来た限界

 

6月

・福祉事務所の就労支援担当者からのプレッシャーの増大

・赤ちゃんの排泄介助のスタートと挫折

・ワクチン(予防接種)はしばらく保留することを決断

統一教会時代の振り返りとまとめ

 

7月

・福祉事務所に自立計画書を提出

統一教会時代の振り返り

・いくつかのひきこもりの自助会に参加し始める

・精神科への通院再開

 

8月

・ひきこもり支援団体へ通い始める

・精神科で心理検査

発達障害ではなく愛着障害ではないかと気付く

・スピリチュアルな世界(神、波動、宇宙など)の探求

 

9月

・赤ちゃんがアトピーと判明。ステロイドを使い始める。

・就労圧力による苦しみがピークに。

・精神科でADHD(注意欠如多動性障害)との診断。自閉スペクトラム障害の傾向も少しあることが判明。

・赤ちゃんのアトピーが悪化し、大きな病院を紹介されて連れて行く。

 

10月

・働く意欲が湧かない状況が続く

・ひきこもりに関する本をいろいろ読み漁る

・赤ちゃんのアトピーを治すために和食中心の食事に切り替える

・ブログタイトルの変更

・自分が愛着障害であることに気づく

・自己受容を進めていく

 

11月

・働かないで生きていく方法を研究

・赤ちゃんの動きが活発になり、育児がどんどん大変になっていく

・育児を優先する為、ブログの更新を一時休止に

・かなさんが福祉事務所でケースワーカーと話してくれた

 

12月

・ひきこもりを取り巻く社会情勢に対する気づき

・育児が手に負えなくなり、親だけでの育児を諦める

・保育サービスを初めて使う

・保育園への早期入園を決断

・第二の働く動機が芽生える(第一の働く動機…働くよりも働かない方が精神的に苦しいことに対する気づき、第二の働く動機…自死用の資金作り)

愛着障害の克服に向けてカウンセリングに通い始める

書評その124 消えたい ~虐待された人の生き方から知る心の幸せ~ 高橋和巳著

4年前に読んだ本を読み返しました。

内容は愛着障害についてです。

愛着障害とは、母親(またはそれに代わる養育者)との間に愛情関係を結べなかった結果、人と心理的な繋がりを持てなくなり、情緒面や人間関係(仕事、子育て等)に苦しみや困難が生じる障害です。(疾病コード:ICD-10 F94.1)

この本には、親子関係に原因があると気付いてなかった患者が、カウンセリングを経て親子関係に原因があったと気付き、だんだんと症状が良くなっていく様子が書かれていました。

この本を読んで良かった事は、愛着障害を抱えている人は世の中に数パーセントしかいないことが分かったことです。統計的な話は出てきませんでしたが、著者の推定では数パーセントらしいです。僕の感覚でも世の中のほとんどの人とはどうしても根底で分かり合えないと思ってきました。その感覚と符合しました。

著者御自身は愛着障害ではないようですが、愛着障害者特有の価値観を理解しようと努力して下さっていました。そしてその価値観を尊重して下さっていたように感じました。そこはとても嬉しく思いました。

 

この本で衝撃的だったことは、既存の治療法がほとんど効かないという話でした。でも衝撃的だったと同時に、(やっぱりな…)という気持ちもありました。

1、被虐待者のうつ病には抗うつ薬が効かない。

最愛の人を失った時に起こるうつには薬がほとんど効かないように、被虐待者のうつにも薬は効かない。なぜなら被虐待者は生まれてから一度も最愛の人と出会ったことがないから。

2、被虐待者には認知行動療法(勘違いを修正する治療法)も効果がない。

被虐者は元々の認知が歪んでいるので認知の歪み(勘違い)を認識できない。なぜなら被虐待者はあらゆる人間関係で孤立し、ネガティブで被害的であるから。

3、内観療法も被虐待者には効かない。

内観療法とは、座禅のように座って過去を思い出して、母親からしてもらったことを思い出して、親からの愛情を再確認する方法。被虐待者の場合は母親からしてもらった恩義よりも虐待された過去を思い出すことになるので、これも効果がないどころかかえって苦痛を与えるだけになる。

 

それでは著者がお勧めする有効な治療法には何があるのか。

それは、被虐待者自身の存在の不確かさ(あやふやさ)そのものを知ることが有効らしい。「知る」ことが症状を「解除」して存在を取り戻すらしい。隠されてきた自分、隠してきた自分、見られなかった自分、見ないようにしてきた自分を知ること。

今まで気付かなかった自分を知ることこそが真の「自己受容」になり、それによって古い認知や生き方の中で悩んでいた自分が解放され、治癒される。

では、「心」にとって「知る」とはどういうことかと言えば、それは「離れる」こと。

「離れる」とは「外から見る」こと。自分の生き方を客観視すること。

 

著者はいわゆる通常の治療法(薬物療法認知行動療法内観療法)が効かないと言っているのでやむを得ず著者自身のクリニックを調べてみました。でも大変残念なことですが新規の受付が停止になっていました。(コロナの影響ではなく、希望者が多過ぎる為)。でも著者はカウンセラーの教育も行っているようなので、著者の教育を受けたカウンセラーを探すのもいいかなと思いました。

ひきこもりその21 ひきこもりを取り巻く状況はいい方向へと向かっている

2020年を振り返ってみて、ひきこもりを取り巻く状況はいい方向に向かっているのではないかと思っています。

 

まず何と言ってもテレビ番組の変化ですかね。

11月下旬から12月上旬にかけてNHKでひきこもり関係の番組が10個以上放送されているらしいです。

僕はテレビを買う余裕がなくて見てないんですけど、伝え聞くところによると悪くない出来栄えだったようです。

「こもりびと」というドラマを作るに当たっては、たくさんのひきこもり当事者や元当事者の声や意見がかなり反映されていたようです。だから当事者から見ても、最高とまでは言えなくても悪くない出来栄えだったのではないかと思います。

今までひきこもりを取り上げるテレビ番組と言えば2015年頃にあった「強制的引き出し屋」が現場に踏み込んでいるところをリポートするようなものが多かったように思います。

そしてもっと年代をさかのぼると、新潟少女監禁事件に象徴されるような犯罪者予備軍としての扱いです。

こういう時代的変遷を考えると、昨今のマスコミによる取り上げ方はだいぶ良くなっているような感じを受けます。

「犯罪者予備軍」から「こもりびと」ですからね。

 

あとは最近増えてくるようになった「居場所」。

就労支援しかなかった今までのひきこもり支援に「居場所」が加わったのは大きいと思います。

今ある居場所は昼間に立ち寄れる程度ですが、今後「宿泊」までできるようになったら本当の居場所になれるのではないかと思います。

山奥ニートさんたちのような施設こそ本当の居場所だと思います。こういう施設を行政がもっと作って欲しいなと思います。

 

そしてひきこもりと深い関係にあるサポートステーションが対象年齢を39歳以下から49歳以下まで引き上げました。

今まではひきこもりというと若者だけの現象だと見做されてきましたが、実は中高年の方が多いという現実にやっと政府や行政も向き合うようになれたことも大きいと思います。

でも本当のことを言えば、20年前からの問題に有効な手を何も打たなかったことによって当時の若者が中高年にスライドしただけなんですけどね…

 

あとは地味に大きな影響を与えているのではないかと思っているのが漫画「健康で文化的な最低限度の生活」。

この漫画はひきこもりそのものを描いた漫画ではなく、あくまでも生活保護を描いた漫画ですが、この漫画によって、「働けない人」(≒ひきこもり)への世間の理解がかなり進んだような気がします。

 

そして最後はコロナ。

これによって在宅ワークをする人が急増し、平日の昼間に外を出歩いている不自然さが緩和されたような気もします。

いつも自宅にいて出勤してなくても変な目で見られなくなって来たように思います。

 

こんなに大きな変化があった2020年ですが…

なぜこんなに大きな変化があったんでしょうね…

僕の感覚としてはやっぱり去年2019年に起きた農水事務次官殺害事件の影響が大きかったような気がします。

この事件によってひきこもりは「犯罪者予備軍」ではなく、「犯罪被害者予備軍」や「犯罪被害者」という認識に変わっていったような気がします。

ひきこもりその20 ひきこもりが増えていることは良いこと

最近NHKでもひきこもりの番組が増えてきたらしいですね。

僕はテレビを持ってないので見れないのが少し残念です…

見たいような、見なくてもいいかな、の間を揺れています。

今は子育てと家事で忙しくて図書館で借りてきた本もなかなか読めないほど忙しいので…

 

8050問題を始めとして、ひきこもりが殺される事件まで起きてくる世の中になり、ひきこもりになる人が増えていることにマスコミや政府が危機感を持っているようですね。

でも僕はひきこもりが増えていることは、悪いことというよりも良いことなのではないかと思っています。

ひきこもりが増えていることは最高にいいことだとは思いませんが、社会はだんだんいい方向に向かっているような気がしています。

 

それはなぜかと言うと、昔は暴力的な親が多くて、引きこもりたくても引きこもりにくかったからです。

僕の親がそうでした。

僕の父親はボティビルダー並の筋肉ムキムキの肉体を持っていて、その肉体的優位性を使って家族に暴力を振るいまくり、その暴力と経済力で家庭を統治していました。暴力を背景にして殴る、蹴る、ひっぱたく、物を壊す、机を叩く、怒鳴るなどで威圧していました。母親も父親の代理人として叩く、ひっぱたく、怒鳴る、暴言を吐く、侮辱するなど繰り返していましたので、「不登校」とか「ひきこもり」という選択肢は全く思いつきませんでした。もし不登校やひきこもりをしようものなら即、暴力が待っていることが分かっていたからです。

そして家出という選択肢もありませんでした。なぜなら、当時はインターネットなどというものはなく、家出をしてもその後どうしたらいいのか分からなかったからです。独裁国家強制収容所みたいですね。

僕は家族という犯罪的暴力集団から一刻も早く離れたかったです。逃げ出したかったです。逃げたり離れるという選択肢が当時は思いつかなかったので、死にたかったです。それで死ぬ方法とか死後の世界を調べている内に宗教的世界に興味を持つようになりました。

そんな状態でしたから、大学の頃宗教団体に勧誘されて、その宗教団体が集団で共同生活をしていると知った時はぜひそこに逃げ込みたいと思いました。その宗教団体が非常に利益率の高い商売をしていてたくさんの被害者が出ていることも入会前に知っていましたが、親からの暴力や暴言に比べたら屁でもないと思っていました。

 

話が逸れてしまいましたが、僕より上の世代では「しつけ」という大義名分の下に子供にいくらでも暴力を振るう親はたくさんいたように思います。そういった親の元ではとてもじゃないけど引きこもれません。

 

今、ひきこもりが増えているという事は、一昔前よりは若干、親の凶暴性が緩和してきたのかなと思います。

子供には暴力を振るってはいけないのかなという自制心を持った親が増えてきた証拠だと思います。

ただ、肉体的暴力を振るわないからと言っても精神的な虐待もあるので、子供への虐待がより分かりにくく巧妙な形に変化しているだけかもしれませんが…

生活保護その19 生活保護のメリットとデメリット

今日は生活保護を受けるメリットとデメリットをお伝えしたいと思います。

受給中の身である僕の実感からお伝えできることもあると思いましたので。

この記事のメインはデメリットの方ですが、メリットも簡単に触れておこうと思います。

1、お金をもらえる。東京で一人暮らしの場合、家賃含めて13万円位。

2、年金、健康保険料が免除になる。

3、病院代が無料になる。

4、所得税と住民税が無料になる。

5、都営電車が無料になる。

こんな感じでしょうか。

 

それではメインのデメリットに入りたいと思います。

デメリットは

1、親族に扶養照会される。

扶養照会というのは、「この人を養えませんか?毎月少額でも送金できませんか?」といった内容の手紙を親族に送られるというもの。

手紙が届かないとか返事がない場合は電話になるのかもしれません。

親族にばれたくないと思っている人にはかなり辛い壁になりますね。

僕も一時期これがイヤで生活保護申請をためらったこともあります。

ただ、DV被害者などで、扶養照会されることで暴力がエスカレートすることが想定されるような場合は例外的措置を取ってもらえることもあるようです。

 

2、収入申告、資産申告など面倒な手続きが多い。

 

3、就労指導を受ける。

ケースワーカーから働くように指導されます。

あるいは、福祉事務所に所属している就労担当員から精神的圧力を受ける場合もあります。

重い病気や障害があって誰がどう見ても働けなさそうな場合は就労指導はされないと思いますが、見た感じ働けそうな雰囲気がある場合は求職活動をするよう言われたり、就労支援を受けるように言われます。

これがイヤでホームレスを続けている人もいるぐらいですからかなり精神的に辛いですよ。

就労指導の苦しみとストレスでうつ病を発症して晴れて精神障害者になって就労指導を受けなくて済むようにしてくれているのかもしれません。

 

4、周りの人に生活保護を受けていると言いにくい。

生活保護を受給している人をよく思っていない人も中にはいると思います。

100人いたら数人しかいないと思いますが、でもその数人のことを気にして、「僕は今生活保護を受給してるんですよね」とは堂々と言いにくい気持ちはあります。

別に悪いことをしているわけでもないから隠したい気持ちはありませんが、あまり誇れる状態ではありませんよね。

外資系金融機関で働いていたり公務員とかだったら胸を張って言えると思いますが、何となく肩身の狭い思いはあります。

今失業中ですとは堂々と言いにくいような感じでしょうか。

初対面の人に自己紹介するときとか、あまり親しくない近所の人には伝えるべきか伝えないでおくか、いちいち考えるようになります。

周りの人は「働いている人は素晴らしい人、頑張っている人」「働いてない人はあまり素晴らしくない人、頑張ってない人」という価値観を持っていそうな感じがするんです。僕の思い込みかもしれませんけど。

周りの人からよく思われたい、よく見られたいという承認欲求から完全に自由になれる人というのはなかなかいないような気がします。

どんなに我が道を行くタイプの人でも、自分の顧客からはよく思われたいし買ってもらいたいと思っているのですから、承認欲求から完全に自由になるのは難しいと思います。

つまり、周りの人の価値観から完全に自由になるのはなかなか難しいと感じています。どれだけ難しいかというと、周りの人はみんな人殺しは悪いことだと考えている中で、自分だけ人殺しは良いことだとは思いにくいという感じでしょうか。

 

メリットとデメリット、探せばもっとあるとは思いますが、パッと思いつくのはこんな感じです。

そして…

総合的に見て生活保護はお勧めなのかどうかというと…

 

決してお勧めしたいとは思えませんね。

やっぱり上記のデメリット3と4が大きいです。

この3と4がなければお勧めだとは思います。

生活保護も決して楽じゃないですよ。決して幸せとは言えないです。

 

今の社会で一番良いのはやっぱり資本家とか大株主とか大家さんだと思いますね。

なかなかそういう職種での求人は見つからないですけどね。

その次にいいのは、そんなに苦ではない仕事、そんなにいやじゃない仕事を見つけるなり作るなりして、楽にお金を稼ぐことじゃないかと思いますね。

僕は今まで好きなことや得意なことを仕事にして楽しくお金を稼ぎたいと思って、そういう方向で考えてきましたが、最近、方向性を少し変えました。

好きなことや得意なことはなかなか仕事にならないからです。いくら本や漫画を読んでいても1円にもなりませんからね。

そんなわけでらく~な仕事、好きとまでは言えないけど全然いやじゃないレベルの仕事を探していこうと思っています。

書評その123 子どものアトピーは、「和食」で良くなる 永田良隆、小崎孝子著

小児科医の永田良隆さんと福岡市にあるふたば幼稚園園長の小崎孝子さんの対談本でした。

この本も今までの永田医師の著書と内容はほぼ同じなので、どれか1冊読めば他は読まなくても大丈夫だと思います。

 

和食の給食を毎日出している幼稚園の園長さんの本ですから、どんな献立なのか期待していたのですが、巻末に乗っていたメニューにはなぜかフライ物や揚げ物が多かったので??と思ってしまいました。植物油は止めた方がいいという話なのでは…?

ただ、絶対に植物油はダメという話ではなく、運動してちゃんと燃焼出来ればいいという話には希望を感じました。やはり子供は外で体を動かして遊ぶ必要がありそうだなと思いました。小崎孝子さんの幼稚園では和食だけでなく外遊びも重視しているそうです。やはり自然の中で外遊びできる幼稚園や保育園はいいかもしれないと思いました。

  

あと、牛乳(乳製品)が便秘を引き起こすことがあるようです。便が硬くなり「石鹸便」とも呼ばれるような状態になることがあります。僕も下痢と便秘の繰り返しなのでコーヒーに入れている練乳を豆乳に変更しようと思います。

 

そして油を減らせば花粉症まで良くなるそうです。これはもう和食一択ですね。

 油に関して言うと、いい植物油は「エゴマ油(=シソ油)」と「亜麻仁(アマニ)油」だけ。他にいい油は魚油とバターとラードだそうです。植物油よりもバターやラードの方が体にいいなんて意外ですね。

 

この本は本当に素晴らしかったのですが、やはりどうせなら下関市立市民病院のアトピー入院患者用の献立表が見たかったですね。

書評その122 アトピーは和食で治せ! 永田良隆著

本当に和食にするぐらいでアトピーが治るとしたらかなり儲けもんですよね。

和食は薬のように副作用はありませんから試すのにも不安はありませんし。

それでこの本を読んでみることにしました。

内容的には前著「油を断てばアトピーはここまで治る―どんなに重い症状でも家庭で簡単に治せる!」とほぼ同じだったと思います。どちらかを読めばいいと思います。

 

この本の内容を一言で表すと題名通りなのですが、まずはステロイドで皮膚の表面を元通りにする。それと並行して日本の伝統的和食を生活習慣にする。これだけです。和食にすることで体の内部から直し、ステロイドは段階的に減らして最後にはゼロにできるという話です。

アトピーは和食で治る」ことは、いわゆる医学的研究論文(エビデンス)はまだないらしいですが、著者が1万名以上診察して治してきた経験だと8割の患者に効果が出たそうです。僕は1万名以上診察して治してきたこと自体がエビデンスだと思うのですが…。

 

僕がこの本で印象に残ったのは、洋食過多による影響は僕の赤ちゃんだけでなく、僕自身にも表れていたということでした。

赤ちゃんはアトピーなのですが、僕の昔からの持病に「副鼻腔炎」「慢性下痢」「過敏性腸症候群」があります。まさかこれらの症状までもが「アメリカ料理」による影響だったとは…。ビックリしました。最近はこれらに加えて「脂肪肝」「高脂血症」も加わってきました。アルコールをほとんど飲まないのに脂肪肝とか高脂血症と医者から言われたことがあります。医者も不思議そうな顔をしていたのを思い出します。

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過食に対する生体反応(「アトピーは和食で治せ!」より)

 では、「伝統的和食」とは具体的にはどんな料理のことを言うのか。

一言で言うと、昭和30年頃(1955年頃)までの食事です。

具体的には、タンパク質は三食のうち、魚類(または肉類)2回、豆類1回。週単位では魚類3日対肉類1日の割合が望ましい。

脂質量が少ないカレイ、タイ、アジ、紅サケなどよりも脂質量の多いイワシ、サンマ、サバなどの青背魚の方が望ましい。

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どんな油が良くてどんな油が良くないのか

 

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植物油を含む食品

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卵を含む食品

不適切な乳質に対する赤ちゃんの反応

第1ステージ(イエローカード)…むずがる。手足をバタつかせる。お母さんをにらみつける。ブツブツ文句を言う。

第1ステージ(レッドカード)…乳頭をかむ。乳頭を引っ張る。

第2ステージ…しゃっくり。口から母乳をタラ~ッと垂らす。吐く。

第3ステージ…ゼロゼロ。鼻汁。鼻詰まり。

第4ステージ…頭に脂漏性湿疹→顔面湿疹→乳児湿疹→アトピー性皮膚炎

「質の良い母乳を1歳半から2歳まで続けると、感性豊かで賢く、集中力があり、忍耐強く、魅力的な人間に育っていくことでしょう」(187ページ)。

 

「赤ちゃんの体重が増えない最大の理由は、お母さんのタンパク質摂取量が不足しているからです。そこでお母さんが朝、昼、夕の三食で、たとえば魚料理2回、豆料理1回摂るようにすれば、母乳は前よりも濃くなり、授乳間隔も3時間ぐらい開くようになり、育児も楽になり、1か月後には赤ちゃんの体重が必ず増えていきます」(188ページ)。 

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乳製品を含む食品