我慢をやめる生き方へ

我慢することをやめ、やりたくないことはやらない生き方を貫いていきたいと思います。

ひきこもりその20 ひきこもりが増えていることは良いこと

最近NHKでもひきこもりの番組が増えてきたらしいですね。

僕はテレビを持ってないので見れないのが少し残念です…

見たいような、見なくてもいいかな、の間を揺れています。

今は子育てと家事で忙しくて図書館で借りてきた本もなかなか読めないほど忙しいので…

 

8050問題を始めとして、ひきこもりが殺される事件まで起きてくる世の中になり、ひきこもりになる人が増えていることにマスコミや政府が危機感を持っているようですね。

でも僕はひきこもりが増えていることは、悪いことというよりも良いことなのではないかと思っています。

ひきこもりが増えていることは最高にいいことだとは思いませんが、社会はだんだんいい方向に向かっているような気がしています。

 

それはなぜかと言うと、昔は暴力的な親が多くて、引きこもりたくても引きこもりにくかったからです。

僕の親がそうでした。

僕の父親はボティビルダー並の筋肉ムキムキの肉体を持っていて、その肉体的優位性を使って家族に暴力を振るいまくり、その暴力と経済力で家庭を統治していました。暴力を背景にして殴る、蹴る、ひっぱたく、物を壊す、机を叩く、怒鳴るなどで威圧していました。母親も父親の代理人として叩く、ひっぱたく、怒鳴る、暴言を吐く、侮辱するなど繰り返していましたので、「不登校」とか「ひきこもり」という選択肢は全く思いつきませんでした。もし不登校やひきこもりをしようものなら即、暴力が待っていることが分かっていたからです。

そして家出という選択肢もありませんでした。なぜなら、当時はインターネットなどというものはなく、家出をしてもその後どうしたらいいのか分からなかったからです。独裁国家強制収容所みたいですね。

僕は家族という犯罪的暴力集団から一刻も早く離れたかったです。逃げ出したかったです。逃げたり離れるという選択肢が当時は思いつかなかったので、死にたかったです。それで死ぬ方法とか死後の世界を調べている内に宗教的世界に興味を持つようになりました。

そんな状態でしたから、大学の頃宗教団体に勧誘されて、その宗教団体が集団で共同生活をしていると知った時はぜひそこに逃げ込みたいと思いました。その宗教団体が非常に利益率の高い商売をしていてたくさんの被害者が出ていることも入会前に知っていましたが、親からの暴力や暴言に比べたら屁でもないと思っていました。

 

話が逸れてしまいましたが、僕より上の世代では「しつけ」という大義名分の下に子供にいくらでも暴力を振るう親はたくさんいたように思います。そういった親の元ではとてもじゃないけど引きこもれません。

 

今、ひきこもりが増えているという事は、一昔前よりは若干、親の凶暴性が緩和してきたのかなと思います。

子供には暴力を振るってはいけないのかなという自制心を持った親が増えてきた証拠だと思います。

ただ、肉体的暴力を振るわないからと言っても精神的な虐待もあるので、子供への虐待がより分かりにくく巧妙な形に変化しているだけかもしれませんが…