我慢をやめる生き方へ

我慢することをやめ、やりたくないことはやらない生き方を貫いていきたいと思います。

書評その122 アトピーは和食で治せ! 永田良隆著

本当に和食にするぐらいでアトピーが治るとしたらかなり儲けもんですよね。

和食は薬のように副作用はありませんから試すのにも不安はありませんし。

それでこの本を読んでみることにしました。

内容的には前著「油を断てばアトピーはここまで治る―どんなに重い症状でも家庭で簡単に治せる!」とほぼ同じだったと思います。どちらかを読めばいいと思います。

 

この本の内容を一言で表すと題名通りなのですが、まずはステロイドで皮膚の表面を元通りにする。それと並行して日本の伝統的和食を生活習慣にする。これだけです。和食にすることで体の内部から直し、ステロイドは段階的に減らして最後にはゼロにできるという話です。

アトピーは和食で治る」ことは、いわゆる医学的研究論文(エビデンス)はまだないらしいですが、著者が1万名以上診察して治してきた経験だと8割の患者に効果が出たそうです。僕は1万名以上診察して治してきたこと自体がエビデンスだと思うのですが…。

 

僕がこの本で印象に残ったのは、洋食過多による影響は僕の赤ちゃんだけでなく、僕自身にも表れていたということでした。

赤ちゃんはアトピーなのですが、僕の昔からの持病に「副鼻腔炎」「慢性下痢」「過敏性腸症候群」があります。まさかこれらの症状までもが「アメリカ料理」による影響だったとは…。ビックリしました。最近はこれらに加えて「脂肪肝」「高脂血症」も加わってきました。アルコールをほとんど飲まないのに脂肪肝とか高脂血症と医者から言われたことがあります。医者も不思議そうな顔をしていたのを思い出します。

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過食に対する生体反応(「アトピーは和食で治せ!」より)

 では、「伝統的和食」とは具体的にはどんな料理のことを言うのか。

一言で言うと、昭和30年頃(1955年頃)までの食事です。

具体的には、タンパク質は三食のうち、魚類(または肉類)2回、豆類1回。週単位では魚類3日対肉類1日の割合が望ましい。

脂質量が少ないカレイ、タイ、アジ、紅サケなどよりも脂質量の多いイワシ、サンマ、サバなどの青背魚の方が望ましい。

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どんな油が良くてどんな油が良くないのか

 

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植物油を含む食品

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卵を含む食品

不適切な乳質に対する赤ちゃんの反応

第1ステージ(イエローカード)…むずがる。手足をバタつかせる。お母さんをにらみつける。ブツブツ文句を言う。

第1ステージ(レッドカード)…乳頭をかむ。乳頭を引っ張る。

第2ステージ…しゃっくり。口から母乳をタラ~ッと垂らす。吐く。

第3ステージ…ゼロゼロ。鼻汁。鼻詰まり。

第4ステージ…頭に脂漏性湿疹→顔面湿疹→乳児湿疹→アトピー性皮膚炎

「質の良い母乳を1歳半から2歳まで続けると、感性豊かで賢く、集中力があり、忍耐強く、魅力的な人間に育っていくことでしょう」(187ページ)。

 

「赤ちゃんの体重が増えない最大の理由は、お母さんのタンパク質摂取量が不足しているからです。そこでお母さんが朝、昼、夕の三食で、たとえば魚料理2回、豆料理1回摂るようにすれば、母乳は前よりも濃くなり、授乳間隔も3時間ぐらい開くようになり、育児も楽になり、1か月後には赤ちゃんの体重が必ず増えていきます」(188ページ)。 

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乳製品を含む食品