我慢をやめる生き方へ

我慢することをやめ、やりたくないことはやらない生き方を貫いていきたいと思います。

家族というのは完全犯罪の温床である。

(※最初にお知らせです。僕は父や母を怨んでいません。でも以前は殺したいほど憎ん
でいた時期がありました。)

会津若松市での衝撃的な体験

それは、とある家庭に一泊したことで目の当たりにしたことでした。

あるイベントのお話会に参加した人の御厚意により、
今日家飲みがあるからお話会の続きということで来ませんか?
高速バスは100円でキャンセルできるはずですよ、
今晩は雑魚寝で良ければ泊まりませんか?と仰って頂いたので、
そのおうちにお邪魔することになりました。

誘って下さったのはその御家庭のお母さんにあたる人でした。

その御家庭に行ってみると…。

その御家庭のなんと、仲の良い事…。
本当に衝撃を受けました…。

何のわだかまりもない、母と娘の会話…、
弟さんとお姉さんの仲の良さそうな会話…、
弟さんの友達が3~4人来ていて、
その友達とご家族も凄く楽しそ~に話している…。

そして、今日来る予定もなかった飛び入りの僕が、
何の違和感もなく、その空間に溶け込んでいて、
初対面の弟さんが僕に気を使っているわけでもないのに、
僕に親しく話しかけてくる…。
そのお姉さんも、お母さんも僕に親しげに話しかけてくる…。
弟さんの友達たちも僕と何の壁もなく親しく話している…。

後から帰ってきたお父さんも家族と本当に仲が良く、
僕たちを温かく迎え入れて下さっていました。

また、近所に住んでいるお母さんの友達も後から来たのですが、
その人たちももう表現できないほどの、本当にいい人たちでした。

僕は今まで、家庭というものにいいイメージを持っていませんでした。

小さい頃から父の暴力、暴言、脅迫があまりにも怖くて、
夕食の食卓というのは、いわば、ポルポトスターリンと一緒に食事する政治犯のよう
な心境で、凍り付いた緊張感の中で食べる物、と思ってきました。
幸せなんて以ての外、生きた心地すらしないことが普通でした。
考える事はただ一点。
どうしたら殴られないで済むか、
どう説明したら殴られないで済むか、
どう話したら殴られる回数を減らせるか、
どうしたら父の機嫌をよくできるか…
そればかりでした…。

また、大人になってからは、自分の人生がうまく行かないのは、
親子関係に原因があったのかもしれないと思うようになり、
毒親に関する本や、アダルトチルドレンインナーチャイルドの癒しに関する本を
たくさん読んできました。

それに、僕が他の人に聞いた家族の話というのも、
大なり小なり、親の暴力・暴言・暴行はあるということが分かり、
家族というのは完全犯罪の温床であり、究極の密室であり、
悲劇と地獄と犯罪の基地であると思ってきました。

そんな僕の家族観でしたので、
このご家族との夕食、家飲み、団欒の一時というのは、
それはもう、衝撃どころのものではありませんでした。

こんなに幸せそうな家族というものが存在しているのか…。
あまりの感動が胸にこみ上げてきました…。

僕は下を向いて、表情がバレないようにしながら、
涙を堪えながら、美味し過ぎる豚汁を食べさせて頂きました。

でも涙が溢れ、眼鏡を外して拭いてしまったので、バレていたのかもしれません。
なんでこのオッサン、泣いてんのかな?そんなに美味しい?
と思われていたのかもしれません。