我慢をやめる生き方へ

我慢することをやめ、やりたくないことはやらない生き方を貫いていきたいと思います。

書評その13 寄生獣 岩明均著

この作品は、最高です。

「最高」と言うのはどういう意味かと言うと、地球の中で、地球の人類歴史の中に存在したすべての作品の中で、という意味です。もちろん、すべての漫画、アニメ、映画、小説、芸術すべてを含めてです。

もう衝撃です。

究極の作品です。

これ以上の物はこれから先も出てこないのではないかと思っています。

もし読んだ事がなければ死ぬまでに必ず読んだ方がいいと思います。

映画なんて見てる場合じゃないです。本なんて読んでる場合じゃないです。ましてテレビとかスポーツを見てる場合じゃないです。

以上、書評終わります。

 

 

 

 

としたい所ですが、ネタバレしない程度にご紹介したいと思います。

 

この作品は、漫画、アニメ、映画とありますが、漫画が一番いいです。漫画が元になってアニメ→映画となりましたから、そのエキスはどうしても薄まってしまいます。(僕は全部見ましたけど)

 

なぜ、漫画で読むのがいいかと言うと、登場人物の表情が重要だからです。文字ではなく、登場人物の表情から多くのメッセージがありますが、アニメでは原作ほど再現されていませんし、映画では全くと言っていいほど再現されていませんでした。

ただ、アニメはBGMやオープニングソングやエンディングソングが秀逸だったので漫画を読んだ後の娯楽には大変お勧めです。

 

漫画のジャンルとしてはSF(サイエンス・フィクション)物です。

僕はこの作品に出会うまではSF物はあまり好きではなかったんです。でもこの作品に出会ってガラッと変わりました。それほど凄かったです。

 

この作品の良い所は、絵が上手い事。表情が上手い事。SF物なのにリアリティーが凄い事。ストーリー展開が衝撃的な事。とにかく物凄く引き込まれ、そして胸を打たれます… そして考えさせられます… 

 

この作品の欠点を強いて挙げるとすれば、描かれたのが1988年から1995年だったので、風景など背景画に少し時代を感じさせる物があるかなという所でしょうか。ですので、40代以上の人は読んでも違和感もないし、懐かしい感じもします。30代以下の若い人が読んだら少し古い感じを受けるかもしれませんね。でも十分に堪能できると思います。

 

でもこんなに凄い作品が1988年に出ていたというのが衝撃ですよ。

僕が初めて読んだのが2013年頃だったように思います。2013年頃まではSF物とか宇宙物は鼻で笑っているような人間でしたから…

昔からこの漫画の存在自体は知っていました。なんか売れてるらしいなという認識はありましたが、表紙を見て買うのは止めていました。勿体無い事をしていました。この漫画を読まない事で人生の貴重な時間を空費してしまったと思います。

 

内容は映画マトリックスのような感じです。映画マトリックスが好きだった人は嵌れると思います。

 

なぜ僕がこの漫画を読んで衝撃を受けたかと言うと…

読んでいく内に、これは実話だ…と気付いたからです。実話だという証拠はありませんよ。でも似たような話があったんだなと腑に落ちたんですよね。

と言うか…

これ、今の地球の現状そのものじゃないか…と思ってしまったんですよ。

つまり、SF、サイエンス・フィクションじゃなくて、ノンフィクションだと気付いたんです。

今でこそ地球の真実があからさまに語られるようになりましたが、1988年当時はインターネットなんてなくて、地球や人類の秘密が公になる事はありませんでした。完全なる情報統制の時代でしたからね。

そういう言論統制や検閲の厳しい時代に何か正しい事を主張したいと思った時、書き手はノンフィクションで語る事はできず、小説や漫画や音楽や詩と言った手段で比喩や象徴で表現せざるを得ないんだと思います。