書評その138 ジョコビッチの生まれ変わる食事 ノバク・ジョコビッチ著
この本を読んでますますジョコビッチ選手が好きになりましたね。
彼は単にテニスが上手いだけではなく、食事に関しても栄養士や医者よりも詳しいほどでビックリしました。
さらに、食事に気を付けているだけでなく、瞑想もやり、ヨガもやり、もちろんテニスの練習も、自転車漕ぎもやり…。 読んでいて、世界一になれるだけのことを世界一やっていると感じました。
ジョコビッチ選手のことを知らない人のために彼のことを説明すると、今世界一テニスが強い選手です。一回優勝するのも大変な四大大会で歴代最多の20勝もしています。(錦織選手でさえまだ一度も優勝したことがなく、一回準優勝しただけで大騒ぎになるほどの大会です。)ライバルであるロジャーフェデラー選手やラファエルナダル選手との直接対決でも勝ち越しています。相撲で言うと白鵬みたいな人ですかね。
彼の食事に関しての結論は、小麦製品除去、乳製品除去、砂糖除去(果物や蜂蜜に含まれている天然の糖分はOK)。これで彼の体調は回復し、動きの俊敏性とクリアな意識と状況判断力を回復させたらしいです。世界一と言われる彼のディフェンス力とコートカバーリング力は食事にその秘密があったんだと思いました。
彼にはグルテン不耐性という病気がありますが、グルテン不耐性でない普通の人でも、小麦と乳製品と砂糖は止めた方がいいということが詳しく書かれていました。生化学的な話なので少しややこしかったです。ほんとにテニス選手か?というほどの医学的な知識が豊富なのでビックリしました。数か国語を話せるほど賢いだけのことはありますね。
僕は今パンと牛乳だけやめていますが、この本を読んで改めて、3週間後にはすべての小麦製品と乳製品を辞めていこうという思いが強くなりました。
ですがまずは血液検査をしていこうと思います。
小麦と乳製品と砂糖は誰にとっても良くない物質ですが、体質は人によって千差万別だからです。ジョコビッチ選手もまずは詳しい検査をして何が自分の体に合わないかを調べることを強く勧めていました。
P.86 本文からの引用
・スキンプリックテスト…さまざまな形のアレルギー源特定(環境・ペット・食物など)にもっともよく使われる方法である。医師は小型の針を使い、アレルギー源の疑いがある要素を患者の腕か背中に刺していく。もし針で刺した部分が赤くなったり腫れたりしたら「陽性反応」である。
・ELISA血液検査…患者の体質を調べるために行うテストで、一般的に使われるのは病気(たとえば、HIVやB型肝炎など)の有無、薬物検査、そして食物アレルギー検査などである。この場合で言うと、テストによって患者の血液中にある具体的な食物に対する抗体(イムノグロブリンE<IgE>)のレベルを調べることができる。
・オーラルフードチャレンジ…医師が実際に患者に可能性がある食べ物を食べさせ、反応を観察する。
実は今日、地元でもっとも美味しいケーキ屋さんに行ってきました。実は僕、大の甘党でケーキが大好きなんです( ;∀;) ケーキと言えば、小麦と乳製品と砂糖。ジョコビッチ的観点から見ると最も体に悪い食べ物ですね。
でも凄くいいことがありました!
それは、店員さんに「増す苦をつけてないとご入店できないんです」と言われてしまったのです。言われたとき、僕は(ついに来たなぁ…)と思いました。僕はもうこの店には行かないようにしようと思いました。これから小麦製品と乳製品を全部やめようとしている僕に向けてのはなむけの言葉だったんだと思いました。そしてハンカチを口に当てながら人生最後になるかもしれないケーキ(小麦と乳製品を使ったケーキ)を買って帰りました。