ひきこもりその3 文章を読み、人の間違いを指摘する仕事?
先日またひきこもりの自助グループに行ってきました。
ひきこもり本人が半分、家族やスタッフが半分で全部で20人ほど来ていました。
マスク着用だったため、声がこもって小さい声で喋る人の言葉がほとんど聞き取れませんでした。
聞き取ろうと耳を澄ますと雑音ばかりを拾ってしまう聴覚過敏の人間としては本当に苦痛の極みでした。気が狂いそうになり、もうこういう集まりに行くのは止めようかと思いました…
しかし、小さなグループに分かれてからはだいぶ聞き取れるようになりました。
それでも女性のほとんどは声が小さくてほぼ聞こえず、非常に残念でした…
自分の心の奥の言い出しにくい内面的なことを大声で喋りたい人はなかなかいないですよね…
しょうがないかとも思いますが、何とも悔しい限りです…
でもある元当事者の方から物凄く有益なことをいろいろと教えて貰えたので、途中で帰らないで良かったです。
物凄く有益なことと言うのは、ひきこもり状態から具体的にどのようなプロセスを経て働くようになったのか、という一連の事でした。
ひきこもり歴15年、ひきこもり自助会参加歴5年、就労移行支援事業所通所2年、4月から障害者雇用で週3日働いている人でした。
就労移行支援の体験談を生で聞けたのは大きかったです。
その事業所は就活は各自が進めていくのですが、なかなか希望職が見つからなかったそうです。
しかし、就労移行支援の2年間の期限が近付いた時、やっと希望の職場が見つかったそうです。
そしてハロワの合同面接会で面接を受けて合格できたそうです。
大手印刷会社で校正の仕事をしているそうです。
最初「校正」の仕事をしている、と聞いた時はあまり興味が持てませんでした。
正直言えば地味でつまらなさそうな仕事だなと思っていました。
雑誌を読み、間違いを探す、という作業らしいです。
ただ、話を聞いている内に、文章を読んだり人の間違いを指摘するというのは僕は得意かもしれないと思いました。
(普通は人の間違いを指摘したら怒られりいじめられたり復讐されたりするのに、逆にお金がもらえる場合もあるのか…)
(お金を払って文章を読むのが普通だと思っていたけど、文章を読んでお金がもらえる仕事もあったんだ…)
(校正の仕事ならできるかも…)
(好きなことを仕事にするのは可能かもしれない…)