生活保護その９ 就労支援とマンション清掃
昨日福祉事務所で就労支援を受けてきました。
就労支援の担当者は僕よりも少し年上の方なのですが、いろいろな経験を積んでおり、大変興味深い話を教えて貰えました。
その方は人材派遣業界にずっと身を置いてきたとばかり思っていましたが、実はIT関連企業で営業をしてきたり、ベンチャー企業で働いた事もあったり、平日の夜中に麻雀をしていた時期があったり、趣味が高じて自分の店を構える寸前まで行った経験があったりと、いろいろな面白い経験をされているんだなと思いました。
人は見た目では分からない、普通の人なんていないんだ、よくよく話を聞いてみればみんな凄いんだという事を実感しました。サラリーマンは没個性の塊かと思っていましたが、個性のない人なんていないんだと思いました。
一番印象に残った話は、会社を作って人を雇うほどの経営をしていた人が業績の悪化で倒産し、生活保護に陥り、福祉事務所で僕と同じようにマンション清掃の仕事を紹介されてやっているという話でした。
人を雇うほどの規模の会社を経営している人と言えばある意味、この資本主義社会では上の方の階級だと思います。それが一転、生活保護、そして時給１０００円のマンションの清掃。ある意味最下層に落ちたわけです。
それでもその人は自暴自棄にならず、ここから再起するためにはまず人のためになる事から始めようという動機でマンションの清掃を受け入れる事にしたそうです。
一生マンションの清掃をしなければならないと考えると気が重くなりますが、再起するための最初のステップとして捉えて投げやりな生き方にならない所に感銘を受けました。
マンションの清掃を時給１０００円でやる人というのはどんな人が多いのでしょうか。
なかなかやりがいや生きがいは感じにくいのではないかと思うんです。
どんな人がどんな気持ちでやっているんだろうという興味が出てきました。
誰も好き好んで清掃の仕事はやらないと思います。（時給５０００円なら喜んでやる人もいるかもしれませんが…）
就労移行支援を受けてみようかという迷いがあったのですが、就労移行支援は朝９時から夕方４時頃まで週５日も通わないといけないところが多いらしいです。興味が持てない事を週５日やる位なら週１～２日マンションの清掃をした方がマシかなと思いました。
福祉事務所に自転車で行く途中、またもエンジェルナンバーを見ました。
僕が自転車で走っているすぐ脇を車がスレスレで通って行き、信号で止まりました。スレスレを通って行くなよと思ってその車を見ると、ナンバーが８８８８でした。
帰宅途中では５６７８というナンバーを見ました。
８８８８…経済的成功はあなたのものです。迷わず進み続けて下さい。
５６７８…あなたの立てた計画は正しく豊かさへ続いています。
マンションの掃除、した方がいいのかなぁ…(+o+)
時給１０００円のマンションの清掃をこんなににこやかに爽やかにやれる人は凄いと思います。僕にはとてもじゃないけど…
