我慢をやめる生き方へ

我慢することをやめ、やりたくないことはやらない生き方を貫いていきたいと思います。

書評その40 放射能と原発の真実 内海聡著

僕は放射能原発について何も分かっていなかったので、ネットで自分で調べる手間を省くためにこの本を読んでみる事にしました。

著者は医者で放射能の専門家ではないにもかかわらず、とてもよく調べられていて分かり易かったです。知識のない初心者や庶民が最初に学ぶ入門書としては最適だと思いました。

今の日本は「原子力ムラ」と言われる利権集団(電力会社、御用学者、癒着している政治家など)が原子力発電を進めていて、庶民の安全は全く考えていないんですね。

でも僕は原子力ムラの利権集団の人々を責める事はできないなと思いました。僕も現金10億円貰えたら言いなりになると思うし、家族を誘拐されて脅迫されても言いなりになると思ったからです。

日本から放射能原発をなくすためには、政治家に頼る事はできないなと思いました。国民一人一人が現金10億円積まれても、家族を誘拐されても屈しないだけの強さと賢さを身に着けるしかないなと思いました。

 

印象に残った内容

・著者はガイガーカウンター放射線測定器)は持っていない。なぜなら、正確ではないガイガーカウンターがほとんどだという事と、情報を集めて行けば今住んでいる東京の汚染はある程度把握できるから。

・解毒方法として効果が強いのは発酵食品とケイ素と低温サウナなどの発汗解毒療法。

・汚染水や土壌汚染の多くは解決可能。5兆円程度あればほぼすべて解決できる。

・汚染除去の方法はいくつも存在する。三菱重工業でさえも重水素を使い、元素の種類を変える技術を開発している。例えばセシウムはプラセオジウム、ストロンチウムモリブデンなどに変換できる。

トリチウムを除去する技術も確立されている。

・EM菌(乳酸菌、酵母光合成細菌を主体とした混合の微生物)も放射性物質を無害な非放射性物質に変換する事ができる。

・ブラウンガスも放射性物質を他の無害な物質に転換または中和できる。

・著者が東京に住んでいるのは逃げてはいけないのではないかという考えと、根本的な問題解決のために活動するためには東京にいる事には意味があると思うから。