我慢をやめる生き方へ

我慢することをやめ、やりたくないことはやらない生き方を貫いていきたいと思います。

書評その34 精神科は今日も、やりたい放題 内海聡著

僕はちょうど一年ほど前に発達障害注意欠陥多動性障害)と診断されました。

当時は自分の人生が上手く行かなかった原因が分かってスッキリし、そのお医者さんに感謝すらしていました。

一方で副作用の強い薬(ストラテラ)を出され、たった一錠でかなりやばい副作用が出て、即、飲むのを止め、その病院に行くのも止めました。その判断は正しかったと思います。

その時、お医者さんからはどのような副作用があるかという説明は一切ありませんでした。今考えるとほんと怖いですね。副作用の説明をしないなんて… でも医者としてはいかに短時間で数をこなすかが売上に直結するから、副作用を教えて下さいという質問がない限りは端折るのかもしれませんね…

 

歯に衣着せない率直な発言で知られる内海医師ですが、僕はこの著者の本は分かり易いので好きです。

この本は主に日本とアメリカの精神科や精神医学について書かれていました。内海医師は内科が専門ですが、精神科や精神医学の裏事情がとても分かり易く書かれていました。

他の精神科医からの反論にも対抗できるように書かれているため、素人にとっては医学用語や医学物質の名前が多く出てきて読むのは少し大変でした。

でもこの本は現代日本に生きるすべての日本人が読んでおいて損はないと思いましたね。

なぜなら、今の日本は本当にストレスが凄いし、相互監視社会だと感じるし、横並びから少しでも出る人間への圧力があるからです。

その結果、苦しくなってどうにもならなくなり、精神科に行こうとする人が増えて行くと思います。

でも、この本で書かれていたのは、精神科で心の問題を解決する事は出来ないという事、だから精神科という物は存在しなくていいという事、むしろ存在しない方が良いという事でした。

今の精神医学では、病気でない人をも病気という事にして薬を売ろうとしているらしいです。つまり、目的は薬の販売であり、利益を上げる事だという事です。

 

あと、発達障害注意欠陥多動性障害も病気ではないという事でした。病気ではなく、ただの性格であり個性であるという事でした。

僕もそう思います。ミスが多かったり衝動的な行動が多いというだけで病気扱いするのもどうなんでしょう。これではハッキリ言ってすべての人が発達障害に当て嵌まってしまうし、すべての人が注意欠陥多動性障害になると思います。

でもそれが狙いだったんですね。すべての人に薬を売りたい。そしてその薬では治らない。その薬を飲んでいる期間だけミスや衝動性が少し抑えられるだけ。だから一生薬を飲み続けなければならない=製薬会社の鴨、という事だと分かりました。