我慢をやめる生き方へ

我慢することをやめ、やりたくないことはやらない生き方を貫いていきたいと思います。

書評その39 大笑い!精神医学 内海聡著

著者の前著「精神科は今日もやりたい放題」を読んで、精神医学がどれだけ酷いか理解しました。

この本はそれの続編ですが、なぜ「大笑い!」なのかは読んでみて分かりました。

各項目ごとに風刺的な4コマ漫画が描かれていたのですが物凄く面白かったです。確かに不謹慎だなとは思いつつも大笑いしてしまいました。精神科医は羊の皮を被った狼として描かれていました。

何がそんなに面白かったかと言うと、精神医学の歴史です。昔の精神科医がどれほど酷かったかという話です。人の脳みその前半分を切り取ってみたり、目に棒を刺したり、人間を布団でグルグル巻きに縛って水に入れたり… 患者よりも昔の精神科医の頭の方がよっぽどおかしかったんだとよく分かりました。馬鹿馬鹿し過ぎて笑ってしまいました。でも今でも同じ事が精神病院で監禁中の人に対して行われているんですね… 人権もへったくれもあったもんじゃないなと思いました。

印象に残ったのは、精神医学は元々人を治すために作られた学問ではなく、優生学に基づいて悩んでいる人を騙して殺すために作られた学問だった事です。

前著「やりたい放題」では、医学的な分析的な話が多かったのですが、こちらの本は歴史から説き起こし、権力者との癒着など経緯まで描かれており、納得しました。前著よりもこちらの方が面白くてお勧めですね。

とにかく精神科医を頼っちゃいけないって事ですね。頼ったら最後、薬漬けにされて、一生薬を手放せない家畜になり、飼い殺されてしまう事がよく分かりました。

精神的に苦しくなったときは、苦しいという症状だけを見て対症療法をするのではなく、苦しくなった原因(人間関係、ストレス、仕事、家族、借金など)を取り除く事でしか解決はできないんだなと思いました。原因を温存したまま薬で何とかしようとするから餌食になるんだなと思いました。

精神科医に頼るよりも森、山、川などに行き、森林浴でもした方がよっぽど良くなると思いました。