我慢をやめる生き方へ

我慢することをやめ、やりたくないことはやらない生き方を貫いていきたいと思います。

書評その145 新型コロナ ワクチンよりも大切なこと 本間真二郎著

新型コロナのことについてもう一度まとまった情報を知りたくてこの本を読んでみました。

著者は2001年より3年間、アメリ国立衛生研究所でウイルス学、ワクチン学を研究してきた専門家です。これ以上のウイルスの専門家はなかなかいないと思います。

その著者の主張をまとめると、新型コロナは恐れる必要のない病気であり、ワクチンを打つほどの病気でもない、という話だったと感じました。

著者はワクチンに反対しているわけではなく、打ちたい人はメリットとデメリットを天秤にかけて慎重に検討したらいいと言うに留めていましたが、要は打つ必要もないということだったと感じました。

 

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厚生労働省の人口動態統計(2020年)の死因順位と死者数

この写真の下の方を見て頂くと、新型コロナの死因の順位は26位で死者数は7885人です。一位はがんで約37万人です。これだけ順位も低く死者数も少ないのになぜ新型コロナだけを特別に恐れなければならないのかが分かりません。要は大した病気じゃないと思います。ワクチンもマスクも消毒も必要ないと思います。実際この本にも書かれていましたが、マスクも意味がないらしいです。ウイルスの大きさが0.1マイクロメートルでマスクの目の大きさが5マイクロメートルです。大きさが50倍も違うので素通りしてしまい、全く防げないのです。飛沫は防げてもウイルスは防げないんだからつける意味がないですね。

あれだけ新型コロナが猛威を振るった(ということになっている)2020年でしたが、2019年よりも死者数は減っているんですから笑ってしまいました。2020年の日本の総死亡者数は137万2000人。2019年の死亡者数は138万1000人。どれだけマスコミがおかしな報道をしているかです。インフルエンザで年間4万人も死んだ年もありましたが、もちろん緊急事態宣言もありませんでしたし、ソーシャルディスタンスも時短営業も消毒もマスクもありませんでした。それなのに7885人しか死んでいない新型コロナで緊急事態宣言とかどう考えてもおかしいです。しかもこの7885人というのも本当に新型コロナで亡くなったのか、基礎疾患が悪化して亡くなったのかも分かりません。

 

ワクチンよりも大切な事とは、要は食事です。ファーストフードやレトルト食品に代表される不自然な食事を止めて、自然な食事に戻すことが大切だということでした。自然な食事とは、「まごわやさしい」をベースにした食事です。

ま=まめ…大豆(みそ、しょうゆ、豆腐、納豆など)、小豆、えんどう豆、いんげん

ご=ごま…ごま、木の実(松の実、ピーナッツ、くるみ、ぎんなんなど)

わ=わかめ…海藻類(わかめ、こんぶ、ひじき、のり、あおのり、あおさ…)

や=やさい…根菜、葉菜(キャベツ、青菜など)、果菜(なす、トマトなど)

さ=さかな…小魚(しらすあじ、いわし、さんまなど)、貝類、桜えび

し=しいたけ…きのこ類(しいたけ、しめじ、えのき、きくらげ、エリンギ…)

い=いも…さつまいも、里芋、じゃがいも、山芋、長芋

精米された白米よりも玄米、精白されたパンよりも全粒粉のパンにする。

糖質制限食はおすすめできないが砂糖の摂り過ぎはよくない。

こういった食生活を通して腸内環境を整え、自己免疫力を維持していくことが大切で、ワクチンという不自然な防ぎ方をする必要はないとのことでした。

映画評論その17 夢みる小学校

素晴らしい教育をしている小学校を取材したドキュメンタリー映画でした。

本当に素晴らしい教育がされていて、自分の子供はぜひこの小学校に入れたいと思いました。

というのも子供が生まれてからずっと悩んでいたんです。いわゆる普通の公立小学校に行かせていいのだろうかと。

僕は子供が全く興味を持てないような知識詰込み型教育や点数を競わせる教育に大きな疑問を持っています。二次方程式が解けると何の役に立つんでしょうか。全く意味不明です。子供の自尊心や自己肯定感を奪うだけじゃないでしょうか。

そんな疑問に対する答えみたいな学校でした。

教育と言っても凄い先生が真似のできない教え方をしているという話ではなく、先生が教えるよりも子供に考えさせたり挑戦させて失敗させたりという体験型教育なのです。

これこそこれからの時代にふさわしい学校のあり方だと思いました。

東京にはなくて、今はまだ山梨、福井、和歌山、北九州、長崎にしかないのがとても残念です。

監督はオオタヴィン氏。この人は数年前に「いただきます ここは、発酵の楽園」という映画も制作されています。この映画も素晴らしい映画でした。これからもオオタヴィン監督の作品は要チェックだなと思いました。

ちょびっとだけネタバラシをすると、宿題もテストも整列もない小学校なんです。それなのに進学先の学校では優秀な生徒になっているんです。ここが凄いところですよね。宿題もテストもなかったら進学先で落ちこぼれになると思いませんか?逆なんですよ。不思議ですよね。

これだけ型破りな小学校なのに厚労省からもお墨付きをもらっているのも凄いところです。

こんな学校が1校でも増えたら日本も生きやすい国になっていくと思いました。

お勧めします。

書評その144 医師や薬に頼らない! すべての不調は自分で直せる 藤川徳美著

途方もない本と出会ったもんです。ものすごい内容が書かれていました。

要は本のタイトルの通りなのですが、どんな病気でも病院に行かなくても自分で直せるというのです。

すべての不調の原因はたんぱく質不足と糖質過剰(炭水化物過剰)が原因らしいです。

たんぱく質以外にも鉄分やビタミンやミネラルなども不足しており、それを必要十分量取るようにすればすべての不調や慢性病すらも治っていくという話が書かれていました。本当に衝撃的でした。

この本の中で、ガン、白血病多発性硬化症アトピー性皮膚炎、うつ病ADHDなどいろいろな病気が、タンパク不足を改善することで治っている症例が示されていました。

いわゆる「栄養的にバランスのとれた食事」とかちゃんとした「和食」を取っていてもタンパク不足になっていくことが示されていました。

そして著者が勧めるのはたんぱく質不足を補うためのプロテインの摂取です。

プロテインなんて筋トレをしている人だけが飲むものだと思っていました。

でも副作用のある薬を飲むよりはプロテインの方がまだましですよね。

僕は自然な生き方を目指していて、プロテインとかサプリなんていうのは不自然な食べ物の典型だと思って避けてきました。

でも血液検査をすればデータ上明らかに必要な栄養素が不足しているのです。

ちゃんとした料理をちゃんと食べていてもタンパク不足になってしまう以上、仕方ありません。

僕もプロテインを初めて、始めてみようと思いました。

僕は詳しく検査したわけではないのですが、今までの経験上、乳糖不耐症と言って、乳製品を食べると下痢になりがちな体質です。

しかし、著者はプロテインの中でも「ホエイプロテイン」を勧めていました。プロテインには牛乳からできたホエイプロテインのほかにカゼインプロテインや大豆からできたソイプロテインもあるのですが、著者の治療実績で言うと断然ホエイプロテインが効果的らしいです。ソイプロテインはお勧めできないとのことでした。

なので僕もホエイプロテインで行こうと思っています。ホエイプロテインの中にも乳糖を完全に除去したものもあるらしいので。

この著者の凄いところは、決して高価なプロテインや高価なサプリを勧めないところです。アマゾンやiHerbなど普通の通販で買えるもの、普通のもので大丈夫だそうです。それと、本の中でもいろいろなプロテインやサプリを紹介していますが、販売会社から紹介手数料ももらっていないところも凄いなと思いました。

そしてちょうどこの本を読み終わって、さて、貧乏人でも買えるようなコスパのいいプロテインはないかなと探していました。

そしたら読後の翌日、普段通っている皮膚科の先生から日本製でコスパ最強(3kgで6000円)のプロテインを教えてもらえました。

ここまでシンクロが重なればもはややらないわけにはいきません。

僕は水虫でもないのに足の裏の皮がやたらと剥けてくるようになり、この皮膚科に通うようになりましたが、ひょんなことから自分の食生活を大幅に見直す機会を得ることになりました。

僕を長年悩ませてきたイライラもタンパク不足・糖質過剰が原因らしいし、ADHDすらも治るというのでこれはもうやらずにはいられません。

僕はこれから高たんぱく・糖質制限食に移行します。そしてプロテインを始めます。プロテインが軌道に乗ったらビタミンのサプリも始めます。

そして今まで僕を悩ませてきた足の裏の皮も治し、イライラも治し、ADHDも治し、やる気のなさ・意欲のなさも治し、メタボ腹も治し、甘い物を卒業し、生きるエネルギーの満ち溢れた人間へと生まれ変わっていこうと思います。

ストレスから甘い物がやめられなくて困っていましたが、必要十分なたんぱく質を摂取するようになると、自然と甘い物が欲しくなくなるそうです。だから自然と体重も落ちるしダイエットにもなるそうです。肌も綺麗になるそうです。なんだかいいことづくめですね。

書評その143 逝きし世の面影 渡辺京二著

600ページもある大変長い本で、正直読むのが大変でした。著者の書く日本語が格調高い文学的な表現が多いというのも読むのが大変だったことの一つです。

そういった読みにくさを乗り越えてでも読みたかったので読み通しました。それほど重要な内容が書かれていると思ったからです。

内容は一言で言うと、江戸時代の庶民の暮らしです。

幕末から明治の初期にかけて日本を訪れたヨーロッパ人の記録を丹念に読み解き、江戸時代が一体どんな時代だったのかが克明に解き明かされていました。

今まで江戸時代というと、貧しい時代とか士農工商の差別が激しかったとか、悪い時代だったと教育されてきました。それは主に学校の社会科の時間であったり、テレビドラマや時代劇、歴史小説などでした。

けれども、今まで受けてきて歴史教育が根底から覆るほどの内容がこの本には書かれていました。

江戸時代は一言で言うと、庶民の楽園でした。現代社会のような苦しく辛い長時間労働などはなく、庶民の間に余裕と笑いが満ちていた社会だったのです。

今まで受けてきた歴史教育は一体何だったんだと思いましたね。

600ページですから分量だけでも普通の本の3冊分ありますし、密度の濃さから言っても普通の本の2倍程度ありますからこの本1冊で6冊分の価値があると思います。

映画評論その16 ゴールデンスランバー(日本映画) ネタバレなし

凄く面白かったです。手に汗握る展開、ストーリーで最後まで引き込まれました。

同じタイトルで韓国映画もあるのですが、僕は日本映画の方を見ました。

この映画はもともとは伊坂幸太郎さんの小説がもとになっているらしいです。

主演の堺雅人さんの演技がいつも通り上手かったというのもありますが、もともとの小説のストーリー自体が大変面白かったと感じました。

堺雅人さんだけでなく、他の役者さんたちもベテランが多く、演技臭さがなくて引き込まれました。レベル高かったです。

以前に「ポチの告白」という映画を見て、日本の警察の腐敗を感じましたが、今回の映画も日本の警察の腐敗が大きなテーマになっています。そして真実を伝えようとしないマスコミ。

すべての日本人に見てほしい映画だなと思いました。特に警察を信じている人やマスコミ報道を信じている人には特に見てほしいなと思いました。

書評その142 発達障害は食事でよくなる 溝口徹著

この本も題名通り衝撃的でした。

本当に発達障害が食事で良くなったら医学会で一大事ですよ。

今は日本では発達障害は治らない病気ということになっています。

発達障害の症状を抑える薬を一生飲み続けなければならないことになっています。

それがこの本で根底から覆されていました。ある意味痛快でしたね。

薬は一切飲まなくても発達障害は治るということが、実際の患者さんの事例とともに紹介されていました。本当に凄いことです。

僕も自分の発達障害の症状を直すために食事療法に取り組んでみようと思います。

この本で勧められている食事療法を簡単に言うと、

まずは1、小麦製品除去

2、乳製品除去

3、糖質制限(除去ではなく制限。人によってやり方は異なる)

4、オメガ3系の油(アマニ油、エゴマ油、魚油)を多めにとってオメガ6系の油(植物油)を減らす

5、ビタミンB群、ビタミンDDHAなどを多めにとる。食べ物から十分に取れない場合はサプリメントを使ってでも摂る。

この他にもいろいろありますが、大まかには以上の5点を気を付けるだけで発達障害が大幅に改善し、薬もいらなくなるし、症状も問題ならないレベルに消失するというのです。

上記の食事療法のことをオーソモレキュラー療法というそうです。

これだけ凄いことなのになぜ日本では正式な治療法として認められていないのか。

それは東大の医師が「エビデンス(証拠)がない」「いかがわしい治療法だ」と怒っているからだそうです。

ハーバード大学医学部大学院のマーサ・ハーバート助教授が著書「自閉症革命」でエビデンスを示しているし、著者の経営するみぞぐちクリニックでも患者が治っているというエビデンスが出ているのにも拘わらず。

日本では東大の医師が認めない関係上、アレルギー学会でも遅発性検査(食物アレルギー検査の中で、即時的反応を調べる検査ではなく、数時間後~数日後に反応が出てくるアレルギーを調べる検査=IgGアレルギー検査)も健康保険の適用が受けられず、数万円かかってしまうような状況です。

発達障害の薬は高いらしいです。その高い薬を一生飲み続けるとしたら凄い売り上げになりますよね。だから患者が治ったら製薬会社は困るのかなと思いましたね。

東大の医師がエビデンスはない!と怒っているという話を読んで、ますますこの食事療法は効果がありそうだなと思いました。俄然やる気が出てきました。小麦製品も乳製品も大好きなだけに止めるのは辛い気持ちもあるのですが、少しずつ始めてみようと思います。

※「我慢をやめる生き方へ」というブログタイトルなのに小麦製品と乳製品を我慢することになりましたが、今まで苦しんできた多くの症状(下痢・便秘・痔、頭痛・吐き気、頭が働かない、怒りを制御できない、集中できない、甘い物がやめられない、自己肯定感が低い、物事をポジティブに楽観的に捉えられない、抑うつ感、花粉症、同世代との人間関係が苦手、大勢の飲み会や井戸端会議が苦手、友達が少ない、口論になることが多い、等)を克服するためであり、人生を取り戻すためなので、やりたくてやるんだという思いで取り組んでいきます。

書評その141 ぼくはテクノロジーを使わずに生きることにした マーク・ボイル著 吉田奈緒子=訳

著者はどんな人かというと、一言で言えばお金を使わない生活をしている人です。それだけでなく、電気もガスも水道もネットも使わない生活をしている人です。いわゆる「オフグリッド」生活ですね。電気製品をほぼすべて手放しているので、パソコンもスマホも電話も電動のこぎりも使っていません。(「ほぼ」と書いたのは、この本を手書きで執筆しながらも、最後の清書にタイプ打ちを求められてタイピングをしたらしいからです。)

それで一体どんな生活をしているのか気になりますよね。

この本ではそんな著者の生活が春夏秋冬の季節ごとに日記のような感じで紹介されていました。

日々の生活は、自分の畑の世話と薪になる木材の運搬や加工が多かったように感じました。あとは自分で食べる魚を釣ってくること。当然会社には行っていませんし、いわゆる賃金労働というものはしていません。若い頃は有機食品会社でガムシャラに働いていた時期があったようですが、今はほとんどすべてを自給していらっしゃいました。

彼が使っている「テクノロジー」的なものは、ノコギリや包丁などの手動の刃物、鉛筆、自転車、靴ぐらいでした。

自転車で一日に20キロも走ったり、重たい木材を台車で運んだりしているので、肉体的にはかなり大変な生活だなと思いました。体が丈夫でなければできない生活だと思いました。でも数十年前はみんなこのような生活をしていたんですよね…

現代人は僕も含めて軟弱になってしまったんだなと思いました。

 

僕はこういう生活に憧れるまでは行かないのですが、ゆくゆくはこういう生活に近づいていかなければならないんだろうなという気持ちは確実に強まりました。

煮沸や濾過をしなくても飲める湧き水か井戸があるところに引っ越し、ガスが来なくても困らない薪ストーブや薪風呂を備えた家で、電気は自家発電し、魚や鹿や猪を捕まえて食べる、そういう生活を目指して今から準備していかなければならない気持ちになりました。

ただ、僕は著者ほどストイックに文明の利器を手放したいとは思えませんでした。やはり調べものや楽しみとしてのインターネットは今はまだ手放したいとは思えていません。

著者は人柄が温厚でジョークが上手いこともあって、人間関係に恵まれていました。

近所の人からも好かれ、パブで親しい人たちとお酒を飲み、楽器の演奏を聞いたり、という生活には文明の利器がない不便さはあるものの、寂しさも孤独感もなく、満足感や安心感が漂っていました。彼女がいたのも大きかったと思います。

ネットがあるとネットばかりやってしまい、人との交流をやめてしまいがちなので、ネットがなくても人は幸せになれるという原点に返らないといけないのかなとも思いました。

 

この本の欠点を挙げるとすると、都会育ちの人間にとっては読むのがちょっと大変だったところがあります。

何が大変だったかというと、知らない単語がよく出てきたからです。単語の意味や内容が分からないのでそれをスマホで調べながら読みました。どんな単語が分からなかったのかというと、農業(園芸)用語、林業(木材)用語、植物の名前、鳥の名前、動物の名前、虫の名前、魚の名前、釣り用語などでした。普段から農林漁業に携わっていたり田舎暮らしをしている人ならすらすら読めると思うのですが、僕は分からないことだらけだったので、調べまくりながら読みました。調べないで流し読みすることもできたのですが、それでは理解が浅くなると思ったからです。

 

最後に僕がいつも楽しみにしている著者独特の風刺ジョークと役立てたい豆知識を書き出しておきます。

P.50

 ぼくが育った1990年代には、「自然界の何がなくなってつらく思うか」なんて、誰も聞いてくれなかった。だのにいま、テクノロジーを手ばなしたとたん「機械を使えなくなって何がいちばんつらいか」を誰もが聞きたがる。

P.76

 ロバート・コルヴィルの『大いなる加速」を読んでいる。日ごとに――それどころか毎時、毎分、毎秒、はてはナノ秒単位で――加速していく世界についての考察だ。タブレット端末BlackBerry PlayBookの宣伝コピーを著者は引用する。「価値ある物事はすべて、高速化する価値がある」

 うまいことを言うね、ブラックベリー。「のんびり一時間も二時間もかけて愛を交わさずとも、五分もあればヤれますよ」ってわけか。

P.82

 「でも、とてもじゃないけどできないなあ、食器洗い機を手ばなすなんて」。しかし、彼の言わんとすることもわかる。自分が使った皿をいちいち手で洗っていたら、生態系や社会に起きている――食器洗い機などが引き起こしている――問題について、告発する文章を書いたり反対運動を展開したりする時間を、どうやって捻出できようか。

P.131 

 歩くこと自体を目的に歩くようになったのは、ごく最近だ。ぼくの育った産業文化において、歩いている時間は無為の時間とみなされ、無為は美徳ではなかった。散歩など、現役を退いた老人が健康を取り戻すためにすることであって、これからキャリアを積み、家族を養い、事業を拡大し、健康を損なわんとする若者のすべきことではなかった。

P.147 

 豆知識1…オオバコは天然の抗ヒスタミン剤。花粉症の症状が軽減。オオバコの葉を20枚ほどお湯で煮る。できれば二時間以上。そのお茶を飲む。

P.305

 豆知識2…著者のリンゴ酒の作り方。リンゴの傷んだ部分を取り除く。リンゴをつぶす。どろどろの状態にする。絞って果汁を出し尽くす。そのまま樽に詰めて作業完了。砂糖もイーストも加えず、リンゴのみ。6か月待てば完成。