統一教会その14 統一教会と統一協会の違い
これはマニアックな話ですので、ほとんどの人にとってはどうでもいい話だとは思いますが、ずっと心に引っ掛かっていたので書いてみることにしました。
教団の略称の話です。
統一教会、今は家庭連合と改称しましたが、統一教会の正式名称は「世界基督教統一神霊協会」です。
統一教会の公式の正式略称は統一教会で統一協会ではありません。
統一教会の人は、基本的に統一協会という単語が嫌いです。絶対に統一協会とは書きません。今日はそのことについて僕が思っている事を書いてみたいと思います。
でもよくよく考えるとこれも変な話です。
世界基督教統一神霊協会、つまり世界中のキリスト教を統一するための協会なんだから、統一「協会」でいいんじゃないでしょうか。
統一「教会」にしてしまうと、たくさんあるキリスト教の派閥の一宗派という感じになってしまいます。
統一教会サイドとしては、俺たちはちゃんとしたキリスト教だ!だから統一「教会」だ、と主張したいんだと思います。
確かに異端だ!異端だ!と差別されてきたので、その反動としてちゃんとしたキリスト教だと言いたかったのかなと思います。
ただ、キリスト教の一宗派になってしまうと、全キリスト教の統一は難しくなりはしませんかね。
キリスト教だけでなく仏教やイスラム教も含めてすべての宗教の統一を目指していたのではないでしょうか。
しかしそれはあくまで建前上の話で、僕が伝道していたときは他宗教の人は必ず改宗させるようにという指導を上司から受けていました。表立った改宗ではなく、あくまで統一教会以外の宗教団体に通うのは止めさせるようにという指導がなされていました。
宗教間の和解という高邁な理想を掲げつつ、実際には統一教会という宗教以外は認めないというダブルスタンダードだったんだなと思い出しました。
当時は、宗教が戦争の原因になっているなら、みんな同じ宗教になったら戦争はなくなる!と思って宗教統一に賛成していました。
でも今は考えが変わりました。
一人一人意見が違うように、いろいろな思想、いろいろな宗教があってもいいんじゃないかと思います。
いろいろな思想がありつつもそれぞれが他者を尊重する、そういう社会の方が僕は好きですね。