我慢をやめる生き方へ

我慢することをやめ、やりたくないことはやらない生き方を貫いていきたいと思います。

大学時代その20 6日間の合宿

※もう20年も前の事を断片的で不確かな記憶を思い出しながら書いているため、正確な記述ではないことをご了承下さい。

――伊豆セミナーハウスにて6日間の合宿に参加。

(うーん…。何度講義を聞いてもスッキリとしている…。他の仏教やキリスト教イスラム教や神道系の教義もいろいろ聞いてきたけど、ここまで分かりやすく説明している宗教はやっぱりないよな…。とにかく、論理的な飛躍が少ない、ほぼない…。仏教みたいに言葉では説明できないから感覚的に悟れとか、そういう逃げみたいな事はやってない…。 こんな宗教はやっぱりなかなかないよな…。)

(特に一番いいのは、「イエスは性の問題を解決できずに死んでしまった。だからそのやり残した性の問題を根本的に解決するために2000年を経て再びこの地上に来た」、という話は希望的だよな…。特に俺たち大学生にとっては恋愛やセックスや結婚というのは一番大きな悩みだからな…。本当に愛と性の問題を根本的に解決できたら…、もし本当に解決できたら、それは本当に救世主と言えるかもしれない…。でもその解決手段があの合同結婚式なのかな…。だとしたら嫌だな…。俺は合同結婚式なんて受けたくねーよ…。)

(特に「堕落論」の内容が俺にとっては凄かった…。「創造原理」に該当する内容は他の宗教でも似たり寄ったりの事を言ってたりした気がする…。でもこの「堕落論」の内容は他の宗教では触れられてなかった…。人間の悪の起源はあるのか?人間の悪の始まりはいつだったのか?あの聖書のアダムとエバと蛇の話を論理的に解明しちゃうとは本当にすげぇー…。あと、全知全能で無条件の愛を持っているという神がなぜ、人間始祖の堕落行為に干渉しなかったのか、戦争、犯罪、悪にまみれた人類歴史だったけど、なぜ神は悪や犯罪を黙認してきたのか…。神は愛だというのに、なぜ人間を助けないのか、その疑問にちゃんと向き合って答えを出している…。)

(テレビや雑誌では統一教会は最凶最悪なカルト宗教と言われているけど、少なくとも目の前にいる班長や司会者や講師さんやビデオセンターの人たちは普通の一般人よりもいい人が多い…。しかも教義の内容も他の宗教よりも分かりやすい…。とりあえず、俺はこの教えを学んで行ってみよう…。みんなテレビの影響で最悪の宗教だと信じているから、 とりあえず、家族や友達には内緒にしていこう…。そうするしかねぇな…。)

Tさん「内海君てホントに真面目で熱心だよね。休み時間にいろいろ質問してくるし。」

大輔「僕も班長がTさんで良かったですよ。知らない人が班長だったら質問しにくかったかもしれません。ここに来たときは明かしの講義で文鮮明って聞かされてショックでしたけど、いろいろ質問できて講義で分からない部分とかを解決できてよかったです」

Tさん「そっかぁ。よかったね!それでなんだけどさ、講義の中でも出てきたと思うんだけど、新人研の事覚えてる? 」

大輔「新人研はビビりましたよ!まさか1か月の合宿があるなんて…。1か月間も一体何をやるんですか!?」

Tさん「2日間や6日間の合宿とスケジュールはほとんど同じだよ。講義が午前中2コマ、御昼御飯、スポーツ、午後は講義が3コマ、夜は交流会のときもあるし、講義のときもあるし…。今まではスケジュールがタイトだったから、統一原理の講義も概要だけだったけど、新人研は1か月もあるから全範囲を講義できるし、統一原理を思想的に体系化した統一思想や勝共理論の講義もあるし、牧師出身の先生から既成キリスト教会の教義を聴けたりもするよ」

大輔「へぇ~!物凄く面白そうですね!!統一思想と勝共理論とキリスト教だけでも勉強したいです!統一原理はもう2days(新歓合宿)と6days(六日間の合宿)で学んだから他の事を学びたいですね」

Tさん「統一原理は、いろいろな講師さんから違った角度からの説明を聴けばもっと理解が深まると思うよ。するめと同じで噛めば噛むほど味が出るから、何度聞いても新しい発見があると思うよ、僕自身もそうだったし。あとは新人研では、実践もあるんだよね。ただ講義を聴いてるだけじゃなくて、原理の内容を実践してみて、体験して体感してみようという企画もあるんだよね」

大輔「へぇ~そうなんですか。どんな事やるんですか?」

Tさん「これは参加してのお楽しみ。」

大輔「そうですか…。1か月となると参加費も結構するんですよね…」

Tさん「4万円だよ」

大輔「えぇ!?4万円!?1か月で!?」

Tさん「安いでしょ。もちろん宿泊費や食費も込みで、今まで通り講義も受けられるよ」

大輔「30日間で宿泊費や食費も込みで4万円は激安ですね!それなら僕も参加できますよ」

Tさん「確かに食事は2daysや6daysのときの物に比べたら朝はパンだけとか、少し質素になるけど、他は一緒だよ。でも、今までは愛される側だったけど、今度は愛する側にもなるわけだから、そういう意識で行けば大丈夫だよ」

大輔「確かに30日間で4万円なら贅沢は言えませんよね。でも僕は食事なんて別にどうだっていいです。講義をみっちり聞ければそれでいいです。統一思想とか勝共理論とか凄い楽しみです!」

Tさん「じゃぁ、一応、参加申込書を書いておこうか…。決意が鈍らないためにもね。」

大輔「決意なんて鈍るわけないですよ。凄い楽しみです。バイトも一か月も休めないから、もう辞めることにします。明日にでもバイト先に電話して辞めさせてもらうことにします」

Tさん「バイト先の人はすんなり辞めさせてくれるの?」

大輔「相手が引き留めてきても僕絶対辞めます。バイト先の先輩からちょっと嫌がらせを受けていたし、滅茶苦茶忙しい店で、正直きつくていつ辞めようかっていう事ばかり考えていた所だったんです」

Tさん「そうなんだ。それだったら辞めてもいいかもね。バイトならそこを辞めても他にもいろいろあるし。とりあえず新人研に出てその後からまた新しく始めてもいいかもね」

大輔「はい、そうします」

こうして、大学1年の終わりの春休み、丸々1か月間の新人研修会に参加することになった。

そしてついに、1994年2月16日、20歳になった。
20歳までに彼女ができなかったら春休みに自殺する予定だったが、新人研に参加するためにその予定はとりあえず保留することにした。

臨死体験の本、各宗教の教義、カープで教わった統一原理、スウェーデンボルグの霊界日記等、いろいろな角度から死後の世界や自殺者の霊界について調べた結果、自殺すると余計に苦しい世界に没落する事が分かったから自殺はしないことにした大輔だった…。

そして、二十歳までに彼女を作り、身長を180cmにする事を目標に掲げて始めた創価学会の勤行と唱題も自然と辞める事になった…。