我慢をやめる生き方へ

我慢することをやめ、やりたくないことはやらない生き方を貫いていきたいと思います。

統一教会その6 統一教会の洗脳手法

今日は統一教会の具体的な洗脳手法についてお伝え致します。

自分とは関係ないと思う方もたくさんいらっしゃると思いますが、洗脳というのは統一教会だけで行われている事ではなく、学校、新聞、テレビ、ニュース、家庭、会社など、いろいろな所で大なり小なり行われていることです。

ですので大なり小なりすべての人が洗脳を受けているし、大なり小なり誰かに洗脳をしています。

僕が所属していたのは統一教会の子会社のような原理研究会という学生団体でしたので、統一教会本体の洗脳手法とは若干違うと思いますがほとんど同じだと思います。実際、統一教会から人事異動で原理研究会に来た人が幹部になったり、原理研究会の幹部が統一教会の幹部になったりしていましたから、勧誘から教育に至る流れは似ているところが多かったと思います。

統一教会での洗脳手法の大きな特徴は、合宿を中心に据えている事だと思います。

f:id:saiohasso:20191230184536p:plain

合宿で講義を受ける受講生 (出典:いらすとや)

 

なぜ合宿を中心に据えているかというと、朝から晩までみっちり講義漬けにする事ができ、一気に経典の概要を最初から最後まで伝え切ることができるからです。

少し学んで何日か挟んで続きを学ぶという講義の進み方では、学ぶ側が前回までの内容を忘れてしまい、理解が深まっていかないからです。

午前中に90分の講義2コマ、午後に2コマというスケジュールが基本です。

また、通ってもらいながら少しずつ教えて行くと方法ですと、途中で周りの人から通う事を止められる確率が高まります。

ですので、なるべく一気に教えた方がいいわけです。

洗脳の重要なポイントは、反対派の情報に触れさせない事です。統一教会の素晴らしさだけに触れるようにして、統一教会の暗部にはできるだけ触れさせないようにする事が大切なのです。つまり、情報統制です。

今はどうなっているか分かりませんが、僕が合宿のスタッフとして携わっていた時は、合宿の参加者から財布や携帯電話や家の鍵などの貴重品を預かっていました。

建前上は盗難防止と盗難があった時に責任が取れないというものでしたが、携帯電話を預かる事で外部との連絡手段を絶ち、その合宿は怪しいからやめた方が良い等の情報が入ってくるのを防ぐことも狙いの一つにあったと僕は見ています。

そして、講義と講義の間の休み時間には班長を中心としたミーティングがありました。班長は受講生の感想を聞き、理解できた部分や理解できなかった部分を把握したり、分からなかった部分を教えたりします。基本的に受講生の意見を否定せず受け入れていく事で受講生が講義内容に対して心を開いていくように誘導していきます。

また、夜には班長との面談がありました。

そこで普段の悩みや苦しみ、合宿に参加した目的や動機、家族との関係や、どのような人生を歩んできたかなどを話していきました。受講生の悩みや苦しみを共感を持って受け止めてあげる事で受講生との信頼関係を短時間で築いていきました。受講生に関するこれらの多面的な情報を収集しつつ、その受講生が人生で求めているもの、求めて来たものが次の合宿で得られるという話をする事で次の4日間から6日間の合宿に勧めていきました。

また、細かい事ですが合宿中はスケジュールが過密になっていました。

午前中90分2コマの講義、昼食後にはスポーツ、帰ってきたら午後の講義が90分2コマ、夕食後には出し物大会、その後は班長との面談。面談が終わるのは夜の12時や1時になる事も普通でした。その結果、受講生は睡眠不足と疲れに襲われるようになります。当然講義中は眠たくなります。眠たくなると思考力が低下し、その思想が正しいのか間違っているのか正常な判断が難しくなり、講義内容を無批判に受け入れやすい下地ができたのかもしれません。眠くなると顕在意識の機能が低下するので、潜在意識へ直接刷り込んでいたのかもしれません。

それと講師が黒板に板書する事をノートに取る事を勧めていきます。強制ではないのですが、ノートを無料で支給したり、合宿後に復習できなくなるからとか、合宿に出れない人のためにメモを取ってほしい等と言い、できるだけノートを取る事を勧めていきます。理解できなくても書いていく中でだんだんとその知識が潜在意識に刷り込まれていきます。

また、2日間という限られた時間の中で経典の概要を全部やり切る為、講義中には質問はさせない。

まとめると、統一教会の洗脳手法の特徴は

1、合宿という形式を取る事で、最初から最後まで概要を一気に教える。

2、合宿という形式を取る事で、反対派の情報が入らない環境を作る。

3、受講生の悩みや苦しみに寄り添う事で信頼関係を築き、受講生に心を開いてもらう。

4、眠くなるほどの過密スケジュールにして、眠気と疲れを利用して潜在意識へ直接働きかける。

5、黒板の内容をノートに書き写させる事で体に染み込ませていく。

6、講義中には質問させず、分からなかった内容は班長が休み時間に丁寧に個別に教えて行く。

7、受講生とは論争せず、まるごと受け入れて行く。