我慢をやめる生き方へ

我慢することをやめ、やりたくないことはやらない生き方を貫いていきたいと思います。

大学時代その8 自殺本との出会い

仏教を勉強して努力して修行したら仏になって幸せになれるって言うのは分かったけど…。そもそも法身仏っていうのがよく分からない…。宇宙と一体化する?俺が宇宙とどうやって一体化できるんだよ…。なんか凄く観念的なんだよな…。宇宙と一体化できたらなんで幸せなんだ?宇宙と一体化することがなんで最高の快楽なんだ?セックス以上の快楽というなら、なんでみんなセックスばかりを求めていて法身仏になることは求めてないんだ?仏になることを目指せって言われても、その目標とするところの物が曖昧で、正直、やる気が起きない…。そんな曖昧な快楽とかよりも、今の現実の俺にはリアルな苦しみがある…。求不得苦の苦しみ。彼女が欲しいけどできない苦しみ。好きな女の子とセックスしたいけどできない苦しみ。好きな女の子と会話しようとすると息が苦しくなるほど緊張する…。生きててもホント苦しいだけだな…。生きててもほとんどメリットがない…。デメリットだらけ…。生きてるメリットとデメリットを比較したら1対10万位にはなる。1のメリットを得るために10万の苦しみに耐えるなんて割に合わない…。こんな人生なら死んで無になった方がマシだよな…。)

(自殺したいなぁ…。でも自殺ってどんな方法があるんだろう…。首吊りはかなり息が苦しそうだし…。手首をカミソリで切るのも痛そうだし…。飛び降りはあまりにも怖い…。俺は高所恐怖症だし…。なんかのテレビで睡眠薬をたくさん飲んで自殺を試みたという話は聞いた事がある…。でも睡眠薬の大量処方はなかなかしてもらえないらしい…。薬局ではあまり手に入らなくて、病院から正式に処方してもらわないといけないらしいな…。でも、薬を大量に飲んで失敗すると、肝臓を傷めたり凄く辛いらしい…。絶対に失敗はできない…。もし失敗して未遂に終わったら文字通り死よりも辛い苦しみを味わうことになる…。勇気のない俺でも自殺できる方法なんてあるのかなぁ…。図書館に行ったけど、自殺を社会問題として論じる本はあったけど、自殺の方法や痛みや苦しみの度合いや成功率とかを解説している本はとうとう見つからなかった…。やっぱり社会としては、自殺を止めたいという本は出すけど、自殺をやりやすくしてくれる本ていうのは出版できないのかな…。)

(そうだ…。図書館にはなくても大きな本屋にはあるかもしれない…。自殺の方法を解説した本が…。よし、明日、東京駅まで行って八重洲ブックセンターで自殺のコーナーを探してみることにしよう…。)

翌日、八重洲ブックセンターにて。
(あったーーーー!!! まさかこんなにドンピシャな本があるとはね…。
完全自殺マニュアル」。これだよこれ。こういうのを探してたんだよ…。
よし、買って家でじっくりと読むことにしよう…。)

本を読み終わった大輔。
(よし…。これなら俺にもできそうだ…。勇気のない俺でもできそうだ…。トラベルミンシニア。この乗り物酔い止めの薬にはお世話になってきた。俺が酔い止めに使ってたのはトラベルミンジュニアの方だったけど、まさかシニアの方をたくさん飲めば死ねるとは…。よし、明日にでも致死量を買い込もう…。俺のなけなしのお金でも致死量を買い込めるとはほんとにありがたい…。こんなに簡単に死ねるとは…。何十錠も飲むのが大変そうだけど…。そこだけだな…。クリームパンとかに混ぜ込んで一緒に食べたらいいみたいなことが書いてあったけど…。錠剤を砕いて粉にして、水で流し込むのがいいような気がする…。あとは苦しまない様に睡眠薬もなるべく多く飲む必要があるな…。眠りながら死んでいく…。これは苦しくなさそうだ…。よっしゃよっしゃ!!早速明日にでも薬局で薬を致死量分買いに行こう…。)

つづく…。