喧嘩とは何なのか?
私は喧嘩が嫌いだ。
最後に喧嘩したのはいつ頃の事だろうか。
多分小学校高学年の時だった気がする…。それ以来喧嘩はしていない。
たいてい、我慢する。そしてその場から離れる。逃げる。そういう人生だった。
喧嘩をするからには勝ちたい。負けるぐらいならそもそも喧嘩はしない方がましだ。
彼を知り己を知れば百戦危うからず。
喧嘩のルールはどんなだろう。
武器は使っていいのだろうか。
なぜ武器は使ってはいけないのか。その理由は?
勝敗よりも道徳を上位に置くのか?
互いに警察には捕まらないレベルでやろうという暗黙の合意があるのか?
そんな合意ができる相手と喧嘩する意味とは?
なぜ武器を口や脳だけに限定する必要があるのか?
より効果的な武器を準備するには財力や人脈が物を言う。
相手を殺してもいいのだろうか。
殺せる寸前までやって、とどめを刺す事は止めた方がいいのだろうか。
殺してしまうと傷害致死罪となり警察が介入してくる。
半殺しでも傷害罪となる可能性もある。
殺さないと相手の怨みを買い、再戦、復讐のリスクが出てくる。
私が喧嘩をするとしたら、勝てるか勝てないか分からない戦いはしない。
確実に勝てる準備をし、確実に捕まらない備えをしてから戦う。
そもそも白兵戦はしないつもりだ。
やるとしたら奇襲か…兵糧攻めも使えるかもしれない。
自分の手を汚すよりも暗殺者を雇うか、弁護士を雇うか、特捜を傘下に収めるか。
事前に戦術を練りたい。
準備が整わない状況では喧嘩はしない。
しかし、確実に勝てる準備が整っても喧嘩はしないだろう。
なぜか。
人を殺したり拷問したりすると、来世で殺される側、拷問される側をやらされる事になる事を知ってしまったから…。