我慢をやめる生き方へ

我慢することをやめ、やりたくないことはやらない生き方を貫いていきたいと思います。

セネガルとマレーシア

日本対セネガル、現時点でアフリカ最強とも言えるチーム相手によく引き分けに持ち込んでくれたと思う。勝つチャンスは何度か訪れたけど、引き分けただけでも大殊勲だったと思う。FIFAランキング的にも選手の能力的にもセネガルの方が格上だったからだ。

 

私が注目していたのはセネガルのスピードとパワーにどう対応して防ぐのかと言う点だった。

1対1ではなかなか勝てないので1対2とか1対3で囲んでマネやニアンにほとんど活動させなかったので組織的守備は総じて上手く行っていたと思う。

しかし1対2とか1対3に出来ず1対1になる事もあった。

私はそこでどう対応するのか、いわゆるデュエル、1対1の男の勝負を見ていた。

そこでは残念な光景がたくさん目に焼き付いている。抱っこちゃん人形のように両腕で相手の身体を抱え込むようにして相手の自由を奪って止めていたり、相手の腕を掴んで止めていた。

普通にやっていたら止められないと思ったからこそやったんだと思う。

上手く抱き付けなかった場合は結局スピードで振り切られていた。ニアンとサール、特にサールのスピードは世界トップタイだと感じた。

日本の選手があまりにも抱き付くもんだからしまいにはセネガルの選手のストレスが爆発して日本の選手に報復のエルボーを見舞っていた。

日本選手の抱き付き行為にはファウルは取られず、セネガルの選手のエルボーはファウルを取られた。

私はこういう一連の様子を見ていて、日本選手にもいわゆるマリーシア、つまり悪賢さや薄汚さが身について来たんだなぁと感慨深い物を感じた。

Jリーグが発足した頃、日本人にはマリーシアが足りないとよく言われていた。

それがついに身に着いている光景を見る事ができた。

二度もリードされながら二度も追い付いた精神力も凄く立派だったと思う。

リードされても全く動じす、今まで通りのプレーを継続して、その積み重ねから追い付く事ができた。日本の選手は本当に精神力が強くなったんだなぁと本当に心強く思った。

それと本田選手と乾選手の驚愕の決定力には度肝を抜かれた。

日本はついに決定力不足を克服しつつあるんだなぁと感慨深い物を感じた。

セネガルの選手たちは日本の抱き付き行為や相手の腕を掴む等の薄汚さについて何も文句を言って来なかった。その事が逆にセネガルの選手や監督の高潔さを雄弁に物語っていたと共に日本の薄汚さと綺麗なコントラストを映し出していた。

次の相手はポーランドだ。グループリーグ敗退が確定しているので、どうしてもやる気は出ないだろう。彼らは何をモチベーションに戦うんだろうか。

全敗したら国民から生卵を投げつけられるかもしれない。何せFIFAランキング8位だから国民の期待は相当な物だったと思う。

そう考えるとポーランドは意外にも死に物狂いの意地を見せて来るかもしれない。

ここはピッチ外マリーシアを発揮してバイエルンミュンヘンに働き掛けてレバンドフスキーが怪我でもしたら勿体無いですぞとか耳打ちするとかしたいなと思った。