我慢をやめる生き方へ

我慢することをやめ、やりたくないことはやらない生き方を貫いていきたいと思います。

ドイツが負けた原因について

韓国対ドイツ、私は前半だけ見て、寝てしまった。ブラジル対セルビアに備えての事だ。

 

しかし結果論から言うとブラジル対セルビアよりも韓国対ドイツの方が面白かったと思う。

 

韓国対ドイツはなんと前後半90分終わって0対0!

その後のアディショナルタイムに2点も入ってしまうなんて誰が想像しただろうか?

 

ほとんど全ての人がドイツの圧勝を予想していたと思う。私も前半だけ見て、ドイツはだいぶ手こずっているなと思いつつ、多分ドイツが勝つとは思っていた。

 

しかし、後から録画を見てみて余計に驚いた。

それは、ドイツで一番ヘディングが上手いと思われるフンメルスが決定的なチャンスで何度もヘディングシュートを外していた事だ。それと、精密機械のような地を這うような超ロングシュートを武器とするクロースが決定的チャンスでこれ又シュートを大きく外していた。

何度もトライしてもなかなか上手く行かない、不自然なほど上手く行かないドイツの姿があった。

しかも! 韓国の1点目は精密なキックでは右に出る者がほぼいないと言われるクロースがゴール前で韓国の選手に決定的なパスを供給した事が原因だ。スイス戦で川島選手がシャキリ選手に供給したスルーパスよりも遥かに決定的なパスだった。

そして現時点でほぼ世界最高とも言われるキーパーのノイアーが判断ミスをしてボールは無人のゴールへ…

1回だけ「たまたま」「運がなかった」と言うなら「たまたま運がなかった」で片付けられる。

しかし、これほどまで「たまたま」が続くと私としてはもう単なる偶然だと片付ける事が出来なくなる。

この試合を見ていてドイツには天が味方していない。サッカーの神様から見放されていたと感じてしまった。

今までのドイツ、特に西ドイツと言っていた頃は少ないチャンスを活かし切る決定力が他国よりも際立っていた。

しかし今大会のドイツは決定的なチャンスをたくさん作っているのに枠内シュートを打てない。決め切れていない。

これは私の推測なのだが、ドイツは恐らくチームの足並みが乱れていたのではないか?

大会前、トルコ移民系ドイツ人であるエジルギュンドアンがトルコのエルドアン大統領と面会していた。

どういう目的で面会が行われたのか経緯はよく分からないが、その事でドイツサッカー界の重鎮からいろいろ批判を受けていたのは事実だ。

こういった事がチームの一体感を作るのを難しくしていたのではないだろうか?

 

その影響もあったのだろう。ドイツ代表のキープレーヤーでありゲームメーカーでもあるエジルのパフォーマンスは本来の出来とは程遠いものだった。創造性に満ちた決定的な仕事はほとんどできてなかった。しかもエジルに次ぐキープレーヤーであり、決定的な仕事ができるマンチェスターシティのレギュラーでもあるギュンドアンがスタメンを外れている。

 

小さな綻びから亀裂が生じていたのではないか?

その結果、今まで驚異的な決定力の源泉ともなっていたゲルマン魂が発揮されなかったのではないか。

 

ドイツには今、膨大な数の低賃金労働者が押し寄せている。

現時点でドイツの人口の約2割は移民だとも言われている。

移民の多くが中東、特にトルコ人が多いと言う。

ドイツは今も、これからも、移民とどう共存して行くのか、それが避ける事のできない問いとして突き付けられているのだと思う。